日本の食文化の未来を明るく輝かしいものにするために、日本料理、天ぷら、鮨、蕎麦、うどん、和菓子など、わが国の料理業界を担う人材を応援する書籍。
世界では日本食ブームと言われています。しかし、肝心な日本では、その料理の伝統を理解し発展を担う若き人材が枯渇し始めています。メディアをはじめ、料理業界はフレンチ、イタリアンなどの西洋料理が大多数を占め、日本の調理師学校の卒業生の9割は、フレンチ、イタリアン、パティシエ志望が現実です。これでは近き将来、和食の基幹となる飲食店が衰退します。日本の食材の生産者、和包丁や砥石などの道具の職人、陶芸家、塗りや蒔絵の職人、日本酒や焼酎、煎茶などほかにも日本の地域に根付いた伝統文化、産業などに大きな影響が出ているはずです。つまり、日本の食の土台と根幹が大きく揺らぎ始めているのです。 ~(本文、発刊宣言より)
日本料理の未来を創り出す「人」を生み出すために、和食を理解し愛する人々をどんどん増やすために、先駆者の思いや生き様、守りたい伝統の技と心、そして新しい試みを紹介しながら、和食の世界がいかに素晴らしいかを真摯にお伝えしていく書籍です。
登場人物
山本征治 「日本料理 龍吟」
齋藤孝司 「鮨さいとう」
石田知裕 「膳司 水光庵」
杉田孝明 「日本橋蛎殻町 すぎた」
前平智一 「てんぷら 前平」
吉川邦雄 「一東菴」
浅沼努武「天ぷら浅沼」
平山 周「浅草ひら山」
海原 大「江戸前 芝浜」
リオネル・ベカ「エスキス」
櫻井真也「櫻井焙茶研究所」
澤田裕介「子の日」
長谷川浩一「はせがわ酒店」
あおい有紀 フリーアナウンサー
山口真人 陶芸家
【目次】
【監修者プロフィール】
奥田 透(おくだ・とおる)
1969年静岡県静岡市生まれ。静岡、京都、徳島で約10年間、日本料理を学ぶ。29歳で地元・静岡に「春夏秋冬花見小路」を開店。2003年7月に東京・銀座に移り「銀座 小十」をオープン。2011年8月銀座五丁目並木通りに「銀座 奥田」をプロデュース。12年6月同ビルに「銀座 小十」を移転する。2 0 1 3 年9 月フランス・パリにて「OKUDA」を開店。本物の日本料理を海外で提供するという挑戦を始める。著書に『世界でいちばん小さな三つ星料理店』『日本料理は、なぜ世界から絶賛されるのか』(ポプラ社)、『焼く:日本料理 素材別炭焼きの技法』(柴田書店)、『日本料理 銀座小十』(世界文化社)、『銀座小十の料理歳時記十二カ月 献立にみる日本の節供と守破離のこころ』『銀座小十の盛り付けの美学 徹底図解 進化する日本料理とは何か』『銀座小十の先付・付き出し一〇一品 日本料理の〝今〞を捉えた、感動を生む献立の幕開け』(誠文堂新光社)、『その料理、秘められた狂気』(ごま書房新社)ほか。
【書籍概要】
書 名:未来を創る和食料理人
監 修:奥田 透
仕 様:B5判、208ページ
定 価:4,180円(税込)
発売日:2024年12月24日(火)
ISBN:978-4-416-52449-7
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