佐倉市にゆかりのある香取秀真(かとり・ほつま/1874-1954)は、明治末から昭和初期にかけて金属工芸(金工)作家として活動しました。また、一方で金工史研究家として多数の著書を著し、国宝保存会委員、重要美術品等調査委員会委員、文化財専門審議会専門委員などを歴任し、国宝・重要美術品の選定などに深くかかわっています。
秀真の金工史研究に裏打ちされた古典的な作品は、多くの後進の作家に影響を与え、現在の「伝統的」な美意識の源泉となっていると考えられます。
本展は、秀真の観た古美術品、あるいは同時代の作品と、秀真の作品を併置することにより、秀真が評価したもの、取り入れたもの、ひいては、現在に通じる「古典」の源流を探ろうとするものです。
香取秀真(かとり・ほつま/1874-1954)は、現在の千葉県印西市に生まれ、幼少期に佐倉の鎮守・麻賀多神社の宮司の家に神官の跡取りとして養子に迎えられました。しかし、養家の理解を得て東京美術学校(現、東京藝術大学)に進学し、卒業後は鋳金作家としての道を歩みました。明治33(1900)年のパリ万国博覧会をはじめ、各種博覧会や展覧会で受賞を重ね、明治末から昭和初期にかけて活躍し、昭和9(1934)年には帝室技芸員に任命され、昭和28(1953)年には、陶芸家の板谷波山とともに工芸家として初めて文化勲章を受章しました。また、一方で秀真は金工史研究家として多数の著書を著し、国宝保存会委員、重要美術品等調査委員会委員、文化財専門審議会専門委員などを歴任し、国宝・重要美術品の選定などに深くかかわっています。
秀真の金工史研究に裏打ちされた古典的な作品は、多くの後進の作家に影響を与え、現在の「伝統的」な美意識の源泉となっていると考えられます。
本展は、秀真が参考にしたと思われる古美術品、あるいは秀真の旧蔵品などと、秀真の作品を併置することにより、秀真が評価したもの、取り入れたもの、 ひいては 、現在に通じる「古典」の源流を探ろうとするものです。
『生誕150年/没後70年 香取秀真の眼』
〇会期:2025年1月31日(金)~3月23日(日)
〇休館日:月曜日(ただし、2月24日(月・祝)は開館し、2月25日(火)は休館)
〇会場:佐倉市立美術館 2・3階展示室(千葉県佐倉市新町210番地)
〇観覧料:一般600円(480円)/大学生400円(320円)/高校生以下無料( )内は前売り及び20名以上の団体料金
【主な関連イベント】
※申し込み方法、その他のイベントについては佐倉市立美術館HPをご確認ください。
https://www.city.sakura.lg.jp/section/museum/
■展覧会担当学芸員によるギャラリートーク 申し込み不要・無料
日時:2月8日(土)、3月8日(土)各日14時~
■コウイカの骨を使ってオリジナル鋳金グッズを作ろう!
千葉市在住の鋳金家・本山ひろ子氏を講師に迎え、鋳金の技法を使ってオリジナルグッズを制作します。(事前申し込み)
料金:1500円(材料費)と展覧会チケット
日程:2月9日(日) ①10時~12時/②14時~16時
定員:各回10名
■鋳型の制作プロセスを学ぼう!香取秀真の作品でバレンタインのチョコづくり
香取秀真の作品に用いられている造形表現を、型取りによってチョコで再現するワークショップです。(事前申し込み)
料金:1000円(材料費)と展覧会チケット
日程:2月11日(火・祝) ①10時~12時/②14時~16時
定員:各回10名
■邦楽四重奏団によるロビーコンサート 申し込み不要・無料
日時:3月1日(土)①11時~/②14時~
主催:公益財団法人千葉県文化振興財団
■対話型鑑賞会「ミテハナ鑑賞会」 申し込み不要(先着順)・無料
日時:2月23日(日) 14時~15時
定員:10名
協力:ミテ・ハナソウ佐倉
★アクセス
【電車】
◯京成佐倉駅南口より徒歩8分、または、ちばグリーンバス「JR佐倉駅」行か「第三工業団地」行で「佐倉市立美術館」下車すぐ。
◯JR佐倉駅北口より徒歩20分、または、ちばグリーンバス「京成佐倉駅行」か「田町車庫行」で「二番町」下車すぐ。
【車】
東関東自動車道佐倉インターより約15分、近隣の「夢咲くら館」駐車場等をご利用ください。なるべく公共交通機関をご利用ください。
★お問い合わせ
住所:千葉県佐倉市新町210番地
TEL:043-485-7851