一丸ファルコス株式会社(本社:岐阜県本巣市、代表取締役社長:安藤芳彦)は、2024年12月17日より機能成分の肌への浸透を高める発酵化粧品原料「発酵水アロエベラ」の販売を開始しました。
消費者の方の美容リテラシーが高まっている昨今、スキンケアやヘアケア製品を選ぶ際に、商品に配合される成分を基準とする成分重視な購買の流れが増えたといわれています。一方で、スキンケアやヘアケア製品の大半を占める水(精製水)についてはさほど重視されていませんでした。
そこで弊社では、化粧品処方中の水を機能水に置き換えることを念頭に研究を行い、オーガニック認定を受けたアロエベラ葉汁末を、岡山・清水白桃由来の植物性乳酸菌L. plantarum FL-781にて発酵させた発酵水に行き着き、「発酵水アロエベラ」(化粧品表示名称・乳酸桿菌 / アロエベラ葉汁発酵液)を開発しました。
この「発酵水アロエベラ」には、ナイアシンアミドのような機能成分の肌への浸透性を向上、その機能発揮をブーストする効果が確認されています。また最新美容機器を使ったモニターテストでもその効果が確認されており、美顔器用ジェルへの処方にも最適です。処方中の精製水の代わりに使用すれば、表示名称の最初に天然成分を記載することができ、製品にナチュラルなイメージを付与できます。
● 3次元皮膚モデルでのナイアシンアミド浸透性、機能性向上を確認
ヒト表皮角化細胞及び真皮線維芽細胞より構築された角層を有する3次元皮膚モデルの角層上に、ナイアシンアミドと発酵水アロエベラまたは精製水を添加し、経時的に培地中に浸透したナイアシンアミドをHPLC法で測定しました(下左図)。また、72時間培養後の培地中のProcollagen Type I C-peptide(ProCollagen-1)を測定し、I型コラーゲン産生に与える影響を観察しました(下右図)。発酵水アロエベラはナイアシンアミドの浸透性を向上させ、ナイアシンアミドの機能性であるコラーゲン産生効果を高めることが判りました。