抒情的でありながらスタイリッシュな演奏で支持を得るTRIO VENTUSは2024年3月に日本のクラシック音楽界を代表する音楽賞である青山音楽賞バロックザール賞を受賞致しました。受賞を記念して、6月4日に東京公演(豊洲シビックセンターホール)、6月8日に京都(青山音楽記念館バロックザール)にてリサイタルを開催いたします。
2023年12月に青山音楽記念館バロックザールにて行われたリサイタルを評価され、受賞が決まった。
凛とした風格のある演奏で、三人の音の美しさが絶妙に溶け合っていく。互いに触発し合う躍動感に満ちた音楽は新しい息吹を感じさせた。
と評価を得ました。
■青山音楽賞バロックザール賞を受賞した想い
このたびは名誉ある「バロックザール賞」をいただきましたこと、心よりうれしく思います。常設のピアノトリオとしての室内楽への探究を「互いに触発し合う躍動感に満ちた音楽」と評価していただけたことを、大変光栄に感じております。今後も音楽の喜びを分かち合うべく、絶え間ない探究心を持って芸術のさらなる高みを目指してまいります。
今回の受賞記念演奏会では、バロックザールならではのあたたかな空間とともに、私たちの音楽を心ゆくまでお楽しみいただけるよう、心を込めて演奏いたします。これからも音楽、特に室内楽の魅力を多くの方々と分かち合うため、さらに研鑽を重ね、精緻なアンサンブルを追求してまいります。皆さまのお力添えに感謝しつつ、この特別なひとときをともにできることを心待ちにしております。(石川)
■今回の受賞記念リサイタルのプログラム、聴きどころついて
今回は「国民楽派と20世紀における音楽的民族主義」というテーマのもとプログラムを組み「Bohemian ethos」という副題を付しました。
ボヘミア出身のドヴォルザークとマルティヌー、そしてマンハッタン出身で自由闊達(ボヘミアン的)なE.カーター。3人の作曲家に流れるそれぞれのボヘミア的な精神(Ethosエトス)を聴ける濃いプログラムです。
ドイツやフランスの音楽とは一味違った、土臭さや牧歌的な雰囲気、はたまた民族的な踊りが思い浮かぶような旋律も所々に散りばめられています。深い抒情と躍動、新しい時代のスピード感が一度に味わえるプログラムをお楽しみ頂ければ幸いです。(鈴木）
■「青山音楽賞バロックザール賞受賞記念演奏会 トリオ・ヴェントゥス -Emotive Ethos-」概要
-出演 TRIO VENTUS
廣瀬心香 ヴァイオリン
鈴木皓矢 チェロ
石川武蔵 ピアノ
-曲目
マルティヌー: 牧歌集 H. 275
Bohuslav Martinů : Bergarettes H. 275
エリオット・カーター : エピグラム
Elliott Carter Epigrams for Piano, Violin and Cello
ドヴォルザーク : ピアノ三重奏曲 第３番 ヘ短調 作品65
Antonin Dvořák : Piano Trio no.3 in f-minor, op.65
【東京公演】
-日時 2025年6月4日 (水) 開場18:30 開演19:00
-場所 豊洲シビックセンターホール
-チケット 一般 ¥4500 学生¥2500
-コンサート詳細ページ https://www.trioventus.com/recital2025-tokyo/
-チケット取り扱い
・TRIO VENTUS 公式サイト予約フォーム https://www.trioventus.com/recital2025-tokyo/
・チケットぴあ https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2442799
・イープラス https://eplus.jp/sf/detail/4221700001-P0030001
・Teket https://teket.jp/4927/42792
【京都公演】
-日時 2025年6月8日 (日) 開場13:30 開演14:00
-場所 青山音楽記念館バロックザール
-チケット 一般 ¥4500 学生¥2500
-コンサート詳細ページ https://www.trioventus.com/recital2025-kyoto/
-チケット取り扱い
・青山音楽記念館 075-393-0011 受付9:30-18:00(月火休館)
・TRIO VENTUS 公式サイト予約フォーム https://www.trioventus.com/recital2025-kyoto/
・チケットぴあ https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2501643
・イープラス https://eplus.jp/sf/detail/4257780001-P0030001P021001?P1=1221
・Teket https://teket.jp/4927/45212
共催: 公益財団法人青山音楽財団
TRIO VENTUSについて
ラテン語で「風」を意味する“VENTUS”を冠したヴァイオリン・チェロ・ピアノからなるピアノ三重奏団「TRIO VENTUS（トリオ・ヴェントゥス）」は、2019年に結成いたしました。サントリーホール、HAKUJU HALL、ザ・フェニックスホール等、著名なコンサートホールで演奏を重ね、2022、23年に東京・大阪・宮崎の三都市を巡るツアーを開催。いずれの公演も絶賛を博しました。また、2020年にはファーストCD「Schubert & Shostakovich」、2024年にはセカンドCD「Lux」も発売。レコード芸術で準特選に選出されるなど、高い評価を得ました。2023年には第33回青山音楽賞バロックザール賞を受賞。抒情的かつスタイリッシュな演奏が、高い評価を得ています。
PROFILE
廣瀬心香 ヴァイオリン
桐朋女子高等学校を経て、桐朋学園大学を首席卒業。ベルリン芸術大学にて学士課程、修士課程を共に最高位で修了。ドイツ・イエナフィルハーモニー、九州交響楽団など国内外のオーケストラと共演、東京文化会館をはじめ各地でソロリサイタルを開催。 桐朋学園大学卒業時には皇居の桃華楽堂にて御前演奏の機会を与えられた。ドイツではオーケストラ奏者としての活動も行い、ハノーファー国立管弦楽団フォアシュピーラー奏者を務めた。現在はソリスト、室内楽奏者として活動し、ソロリサイタルやTRIO VENTUSのほか、弦楽四重奏団 「Eureka Quartet」ではベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏会を行うなど様々な活動を展開している。
鈴木皓矢 チェロ
桐朋学園大学チェロ科首席卒業。バルセロナのリセウ音楽院にてルイス・クラレット氏のもとで研鑽を積み、その後渡独。ハンス・アイスラー音楽大学ベルリン修士課程を修了。小澤征爾音楽塾オーケストラプロジェクトIに参加。第10回ラス・コルツ国際コンクール器楽部門第4位入賞。日本チェロ協会主催「第9回チェロの日」にソリストとして出演。また国内外の作品の初演にも多く携わっており、作曲家からの信頼も厚い。オーケストラ奏者としても各地のオーケストラに首席奏者として客演している他、弦楽四重奏団「Eureka Quartet」、クラシックギターとチェロの「DUO CHISPA」としても積極的な活動を展開中。
石川武蔵 ピアノ
桐朋女子高等学校音楽科（男女共学）卒業後、フランス・パリ国立高等音楽院にて学ぶ。2011年ピアノ科修士課程を首席修了ならびにブリュートナー賞受賞、2012年同音楽院室内楽科修了。その後スコラ・カントルム（パリ） にて学び、2014年ピアノ科研究課程ディプロム取得。2008年から4年間ローム・ミュージックファンデーション奨学生。2015年ABC新人音楽賞。2018年テレザ・ヤクーナ国際ピアノコンクール第3位。2020年市川市文化振興財団第4回即興オーディション優秀賞。2022年よりTRIO VENTUSのピアニストを務める。演奏会企画にも積極的に取り組み近年は様々な作曲家に焦点を当てる室内楽演奏会シリーズ「Portrait（ポートレート）」を展開し好評を博している。
TRIO VENTUS official website ：http://www.trioventus.com
以上