ロイヤル・オペラ・ハウスで繰り広げられる、世界最高峰の英国ロイヤル・バレエの舞台が映画館で現地さながらに楽しめる「英国ロイヤル・オペラ・バレエ&オペラ in シネマ」。2024/25シーズンは、ロイヤル・オペラ・ハウスが「ロイヤル・バレエ&オペラ」と改称したことに伴い、タイトルを新たに『英国ロイヤル・バレエ&オペラ in シネマ 2024/25』として、全10作品<バレエ6作品/オペラ4作品>を各1週間限定にて全国公開することが決定。ライブでの観劇の魅力とは一味違う、映画館の大スクリーンと迫力ある音響で、日本にいながらにして最高峰のオペラとバレエの公演を堪能できる、至極の体験をお届けします。
昨年大好評につき、今年も再上映が決定‼
喜びと幸せに満ちた、誰もが愛するクリスマスの物語『くるみ割り人形』
金平糖の精役を演じるのは、2019年のシネマで上映された『くるみ割り人形』でクララを演じ、2021年にはプリンシパルに昇進した若手ダンサーのアナ・ローズ・オサリヴァン。彼女はクララ役で見せた愛らしさをそのままに、エレガントでクリアな踊り、豊かな音楽性、磨き抜かれたテクニックで観客を魅了する。王子役には、『赤い薔薇ソースの伝説』での情熱的な演技が印象的だったマルセリーノ・サンベ。彼は2019年の『くるみ割り人形』でオサリヴァンを相手にハンス・ピーター/くるみ割り人形を演じている。二人はロイヤル・バレエ・スクールの同級生であり、今までも多くの共演を重ねてきた仲でもある。流麗なリフトや息の合ったパ・ド・ドゥなど、盤石なパートナーシップを感じさせる。また、サンベのしなやかで弾むような跳躍は「ゴム毬のよう」だと評されるほど魅力的だ。
日本人ダンサーのロイヤル・バレエでの活躍も観られるのが、このシネマシーズンの楽しみの一つ。2022年に続き金平糖の精役を別公演で演じ、2024年春には『白鳥の湖』のオデット/オディール役のデビューも果たした佐々木万璃子は1幕でヴィヴァンデール役、そして2幕では花のワルツのリードを優雅に踊っている。中尾太亮はロシアの踊りでダイナミックな跳躍を披露し、五十嵐大地は魔術師ドロッセルマイヤーのアシスタント役を演じている。この二人は別公演でハンス・ピーター役にも抜擢されており、いずれも注目の存在。3人とも今後のさらなる躍進が期待されている。
ロイヤル・バレエならではの華やかでワクワクが詰まったクリスマスの魔法のプレゼントを、ぜひ受け取っていただきたい。
再上映にあたり、今回は冒頭でプリンシパルの1人マリアネラ・ヌニェスによる解説も見ることができる楽しみもある。
豪華なキャストたちが、それぞれの思いで「くるみ割り人形」について映画の中で語っている。
「くるみ割り人形」は昨年40周年を迎えました。ロイヤル・バレエ団だけでなく才能と情熱に溢れるスタッフ、すべてのメンバーが最善を尽くし、ロイヤル・オペラ・ハウス全体が一丸となって創り上げるカンパニーを代表する演目です。私たちは誇りをもってこのプロダクションをお届け致します。
マリアネラ・ヌニェス
(解説/プリンシパル)
2時間半踊り続けるのでスタミナを持たせるために強弱のバランスがとても難しいです。でも一度踊り始めると喜びと幸せに満ち溢れおとぎ話の夢の中にいるような気持ちになります。
ソフィ―・アルナット
(クララ役/ソリスト)
超技巧のステップが多く最初から完璧にはできません。失敗しながら稽古を重ね、もっと練習すべきところや何をしたらよくなるか考え続けます。そうして本番をむかえドロッセルマイヤーに導かれるままにこの旅にでるとすべてを忘れられるのです。
レオ・ディクソン
(ハンス・ピーター、くるみ割り人形役/ファースト・ソリスト)
ドロッセルマイヤーは物語の語り手であり、物語を紡ぎ、音楽を体現し作品の神髄を表現しています。彼を演じることはとても大好きです。
トーマス・ホワイトヘッド
(ドロッセルマイヤ―役/プリンシパル・キャラクター・アーティスト)
(2023年12月12日上演作品)
《くるみ割り人形》
振付:レフ・イワーノフに基づき ピーター・ライト
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
台本:E.T.Aホフマンに基づき マリウス・プティパ
プロダクションと台本:ピーター・ライト
美術:ジュリア・トレヴェリアン・オーマン
照明デザイン:マーク・ヘンダーソン
ステージング:クリストファー・カー、ギャリー・エイヴィス、サマンサ・レイン
アラビアの踊り:ギャリー・エイヴィスが再振付
指揮:アンドリュー・リットン
コンサート・マスター マグナス・ジョンストン
ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団
【キャスト】
金平糖の精:アナ・ローズ・オサリヴァン
王子:マルセリーノ・サンベ
ドロッセルマイヤー:トーマス・ホワイトヘッド
クララ:ソフィー・アルナット
ハンス・ピーター/くるみ割り人形:レオ・ディクソン
Act I
ドロッセルマイヤーの助手:五十嵐大地
キャプテン:ケヴィン・エマートン
アルルカン:テオ・デュブレイユ
コロンビーヌ:シャーロット・トンキンソン
兵士:中尾太亮
ヴィヴァンデール:佐々木万璃子
ねずみの王様:デヴィッド・ドネリー
Act II
スペイン:ハンナ・グレンネル、アイデン・オブライエン、マディソン・ベイリー、ジャコモ・ロヴェロ、マディソン・プリッチャード、ハリー・チャーチス
アラビア:オリヴィア・カウリー、ルーカス・B・ブレンツロド
中国:フランシスコ・セラノ、スタニスラウ・ヴェグリジン
ロシア:ジョシュア・ジュンカー、中尾太亮
葦笛の踊り:シャーロッド・トンキンソン、アメリア・タウンゼンド、ユー・ハン、ジネヴラ・ザンボン
薔薇の精:イザベラ・ガスパリーニ
薔薇の精のエスコート:デヴィッド・ドネリー、テオ・デュブレイユ、ハリソン・リー、ジョセフ・シセンズ
花のワルツのリード レティシア・ディアス、イザベル・ルーバック、ジュリア・ロスコ―、佐々木万璃子
2/7(金) よりTOHOシネマズ 日本橋ほかにて公開!
■公式サイト:http://tohotowa.co.jp/roh/
■配給:東宝東和
#RBONutcracker