株式会社福音館書店 (代表取締役社長:佐藤潤一) は、作家・梨木香歩さんによる長編ファンタジー「岸辺のヤービ」シリーズの第3弾『ヤービと氷獣』を2025年2月21日(金)に刊行します。
『西の魔女が死んだ』『裏庭』『家守綺譚』などで人気の作家・梨木香歩さんが手がける長編ファンタジー「岸辺のヤービ」シリーズは、自然豊かな湖沼地帯マッドガイド・ウォーターを舞台に、そこで暮らす小さないきもの“ヤービ”とその一族、そして物語の語り手である、寄宿学校の教師ウタドリさんをはじめとした人間たちの物語が交差する長編ファンタジーシリーズです。
『岸辺のヤービ』『ヤービの深い秋』につづく、6年ぶりとなる待望の第3弾『ヤービと氷獣』の舞台は、冬。ヤービたちは、春まで長い眠りにつきます。それは、彼らのご先祖と、伝説の「氷獣(ひょうじゅう)」とが交わした契約のためと言い伝えられています。ところがヤービは、友だちのナミハナアブの幼虫のことが気になり、眠れません。同じころ寄宿学校では、幽霊騒動が持ち上がり……。ヤービたちと人間それぞれに伝わる「ふしぎ」が、彼らを冒険へと誘います。
作者の愛する児童文学のエッセンスと自然への想いがたっぷりつまった本シリーズをどうぞお楽しみください。
■作品概要
書名:『ヤービと氷獣』
著者:梨木香歩 作 小沢さかえ 画 名久井直子 装丁
刊行日:2025年2月21日(金)
定価:2,200円(税込)
サイズ:21×16cm
ページ数:216ページ
内容紹介:マッドガイド・ウォーターの冬。ヤービたちは、春まで長い眠りにつきます。それは彼らのご先祖と、「氷獣」とが交わした契約のためと言い伝えられていますが、ヤービは、友だちのナミハナアブの幼虫のことが気になり、眠れません。同じころ寄宿学校では、幽霊騒動が持ち上がり……。
■梨木香歩 (なしきかほ) さんプロフィール
1959年生まれ。作家。著書に『西の魔女が死んだ』『裏庭』『家守綺譚』『沼地のある森を抜けて』『冬虫夏草』『丹生都比売』『春になったら苺を摘みに』『渡りの足跡』『鳥と雲と薬草袋』(以上、新潮社)、『村田エフェンディ滞土録』『雪と珊瑚と』(以上、角川書店)、『海うそ』、『僕は、そして僕たちはどう生きるか』(以上、岩波書店)、『f植物園の巣穴』『椿宿の辺りに』(朝日新聞出版)、『水辺にて』(筑摩書房)『草木鳥鳥文様』(福音館書店)など。小沢さかえとの作品に、絵本『よんひゃくまんさいのびわこさん』(理論社)などがある。
■小沢さかえ (おざわさかえ) さんプロフィール
1980年生まれ。京都造形芸術大学芸術学部洋画コース卒業後、ウィーン造形美術大学に留学。タブロー画家として活動するかたわら、子どもの本の絵を描きはじめる。絵本に『ほしをもったひめ―セルビアのむかしばなし』(文・八百板洋子)『チャーちゃん』(文・保坂和志、以上福音館書店)、装画、挿絵を手掛けた作品に『しあわせなハリネズミ』(作・藤野恵美/講談社)、『このすばらしきスナーグの国』(作・ヴェロニカ・コッサンテリ/徳間書店)、梨木香歩との作品に絵本『よんひゃくまんさいのびわこさん』(理論社)、エッセイ「炉辺の風おと」連載の挿絵がある。
■「ヤービ」LINEスタンプ発売!
第3弾『ヤービと氷獣』の刊行を記念して、ヤービたちのLINEスタンプが発売になりました。よく使う挨拶から作品中の印象的なセリフまで可愛いスタンプ全40種が勢揃いです。
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※LINEスタンプショップで「福音館書店」や作品名で検索してもご覧いただけます。
■好評既刊のご紹介
書名:『岸辺のヤービ』
著者:梨木香歩 作 小沢さかえ 画 名久井直子 装丁
刊行日:2015年9月10日
定価:1,870円 (税込)
サイズ:21×16cm
ページ数:232ページ
内容紹介:シリーズ第1作。寄宿学校で教師をしている「わたし」は、ある晴れた夏の日、学校近くの三日月湖、マッドガイド・ウォーターに浮かべたボートの上で、ふわふわの毛につつまれた、二足歩行するハリネズミのようなふしぎな生きものと出会います。そして、一粒のミルクキャンディーがきっかけとなり、「ヤービ」と名乗るその生きものと「わたし」の交流がはじまります。ヤービの語る彼らの暮らしは、穏やかだけれど、静かな驚きに満ちていました。
書名:『ヤービの深い秋』
著者:梨木香歩 作 小沢さかえ 画 名久井直子 装丁
刊行日:2019年8月30日
定価:1,870円 (税込)
サイズ:21×16cm
ページ数:240ページ
内容紹介:シリーズ第2作。秋はしだいに深まり、冬ごもりの支度におおいそがしのヤービたちは、博物学者であったグラン・グランパ・ヤービが、ややこし森でみつけたという、まぼろしのキノコ、ユメミダケを探す冒険に出発します。同じころ、フリースクールの生徒ギンドロと、ウタドリ先生たちも、ギンドロの見つけた不思議な手紙に導かれ、テーブル森林渓谷、ヤービたちのいうところのややこし森へと向かっていたのでした。
■ヤービシリーズの紹介サイト