睡眠は人間の生理現象だけれど、「食文化」があるように「睡眠文化」という概念のもと学びや知識の提供があってしかるべきではないか——そんな名目のもと、京都大学(2009年〜2018年)や立教大学(2009年〜)で、多様な分野の専門家によって行われた大人気リレー講義を基に書き下ろされた書籍、それが『睡眠文化論』です。
本書では、「眠らない日本人」「世界の人々がみる夢」「シェイクスピア劇の眠り」「文化によって解釈が異なる金縛り」など、身近な話題からワールドワイドな視点まで、様々なアプローチによる睡眠に関する13の論文と「眠りのマンガ」「食後寝るとウシになる」などより身近なテーマの4つのコラムで紹介。本書を読んでも安眠・快眠効果は得られませんが……、深い知的好奇心を満たしてくれます。
「“お茶(茶道)”の出版社である淡交社から刊行!?」と意外性も伴って話題になっていた本書。2月20日(木)には、ジュンク堂書店池袋本店でオンライントークイベントが開催!
2月20日(木)19時より、ジュンク堂書店池袋本店にて刊行記念オンライントークイベント「“人間の「睡眠」って面白い。”睡眠の文化を考える―Beyond The 睡眠文化論」が開催されます。登壇者は本書の編者で睡眠文化研究会所属メンバーである豊田由貴夫先生(立教大学名誉教授/浦和大学教授)、同メンバーの福田一彦先生(江戸川大学特任教授)に加え、ゲストスピーカーとして講義を担当した北村紗衣先生(武蔵大学教授)の3名。イベントでは“Beyond The 睡眠文化論”として、本書に掲載されている内容から、派生した話題まで豊富にお話する予定です。乞うご期待!
※イベント後、2週間のアーカイブ配信あり。
◎イベントに関してはこちら
丸善ジュンク堂書店オンラインイベントサイト
https://online.maruzenjunkudo.co.jp/products/j70019-250220
【書籍情報】
書 名:睡眠文化論
編 者:豊田由貴夫・睡眠文化研究会
価 格:3,080円(本体2,800円+税)
コード:978-4-473-04658-1
判 型:A5判 並製 ジャケット巻
頁 数:352頁(オールモノクロ)
発売日:2025/2/7
発行所:株式会社 淡交社
Amazon: https://amzn.asia/d/h6GyV8J
淡交社オンラインショップ:
【編者プロフィール】
豊田由貴夫
立教大学名誉教授/浦和大学教授。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。専攻は文化人類学。パプアニューギニアを中心とするオセアニア地域を研究対象とするかたわら、睡眠の文化的研究、ディズニーランド研究も行っている。共著に『オセアニア史』(山川出版社、2000年)、『睡眠文化を学ぶ人のために』(世界思想社、2008年)、『夢と幻視の宗教史 上』(リトン社、2014年)、共編著にSago Palm (Springer, 2018)、論文に‘Recontextualizing Disney’ (SSJJ, 2014)などがある。
睡眠文化研究会
睡眠を生活文化としてとらえる視点から、医学、心理学、社会学、文化人類学など多様な分野の研究者によって、睡眠に関するさまざまな活動を行っている。1999年、寝具メーカーに設置された研究所を母体として活動を始め、その後2010年にNPO法人として睡眠文化研究会を設立し、今日に至っている。
※ウェブサイトはhttps://sleepculture.net/