開発背景とコンセプト
WAZAO-IPPONは、日本の水辺文化を巡り、釣りの文学的体験価値を提案する活動体です。ブランド創設以来、伝統的な和竿の技法を現代アングラーに向けて再提案することを画策しておりました。4年にわたる研究開発の末、「世界で唯一の渓流ルアー仕様の和竿」の商品化と、生産体制の構築が完了いたしました。本製品“Inheritor — 受け継ぐ者”では、高性能なギアでは味わえない“あえて不便”を楽しむ深みを提案し、単に釣果を求めるだけではない「釣りの本質」を見直すきっかけを提供します。
開発ストーリー
2021年から4年間、熟練の職人コミュニティと共に試作を重ね、北海道でのテスト釣行を繰り返し実施。竹竿の繊細な“しなり”と、ルアーフィッシングに不可欠なキャスト性能を両立させるため、試行錯誤を行ってまいりました。採算性の低い活動であるため、かなりの忍耐力を要しましたが、支えてくださる皆様の数々のサポートがあり、ついに安定的な生産と販売が可能な状態となりました。
製品の特長:世界唯一の渓流ルアー和竿の魅力
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唯一無二
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竹製のルアーロッドは世の中に少数存在しますが、ほとんどが西洋のバンブーロッドの技術を用いたもの。日本伝統の和竿の技術を用い、現代のルアーシーンに適合するまでに研究開発を行い、生産体制を整備、商品化に至った他のブランドは皆無です。
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希少な素材と手作業による一点物
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職人が山に出向き、丹念に厳選した国産天然竹を使用。
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漆塗りによる強度・防水性と、美しい光沢を兼備。
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漆塗りや貼り合わせ削り穂先など、すべて熟練の職人の手仕事で生産。
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“あえて釣れなくてもいい”という贅沢
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釣果だけに追われない、余裕あるひとときを重視。
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自然や魚との駆け引きを存分に味わう、新しい釣りの哲学。
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竹特有のしなりが生み出す手応えが、文学的ともいえる釣行体験を誘います。
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ベイト&スピニングの2モデル同時リリース
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4ft〜5ft、UL調子で1〜3gの軽量ルアーに最適化。
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真鍮フェルールのベイトモデル/コルクグリップ一体型のスピニングモデル。
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商品のスペック・価格
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商品名:渓流ルアー和竿「Inheritor」
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モデル:ベイトモデル/スピニングモデル
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価格:33万円(税込)
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仕様
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長さ:4ft〜5ft
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継数:3pc
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推奨ルアーウェイト:1〜3g(最大7g負荷テスト済)
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素材:布袋竹 / 矢竹 / 高野竹 / 丸節竹(※矢竹・高野竹モデルは真竹の貼り合わせ削り穂先)
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付属品:和竿専用ロッドバンド、竿袋
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納期:約2〜3ヶ月(完全受注生産)
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サポート期間:3年以内なら火入れ・磨き・破損修理等を無料・無制限で実施
シャープなキャストフィール×竹の深い胴調子。
中流〜源流域での軽量ルアー使用を想定し、30cm程度のトラウトを狙う設計。
スリリングなやり取りが楽しめる一方、60cm級のアメマス実績もあり強度面も証明済です。
サポート体制とコミュニティ
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3年以内の無制限メンテナンス/修理対応
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「火入れ」「磨き」「破損修理」など、すべて無料。
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WAZAO-IPPONと熟練の職人があなたの竿を一生モノとしてサポートします。
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オンラインレクチャー&ワークショップ
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初心者でも扱いやすいよう、使い方やメンテナンスを専属スタッフがオンラインサポート。
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メンバー限定の釣行ツアーやオフ会も企画中で、仲間と交流を深められます。
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購入方法と今後の展開
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購入フロー
(1) WAZAO-IPPON公式サイトよりモデル・素材・寸法を選択・注文
(2) ご要望ヒアリング後、製作開始(約2〜3ヶ月)
(3) 完成品をお届け。使用方法やメンテナンスに関してオンラインサポート対応
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将来的ビジョン
職人コミュニティとユーザーをより強固につなぎ、“手仕事の価値”を再認識できる場を創造します。
渓流釣りだけでなく、他のフィールドにも対応可能な新モデルの開発を検討中。
参考情報
FAQより抜粋
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Q1. 竹竿は本当に強度があるのですか?
A. 厳選された素材・しっかり処理された竹は想像以上に強靭。毎年の北海道でのフィールドテストでは最大60cm程度のアメマス魚を掛けた実績があり、魚との駆け引きでの破損はございません。加えて無制限サポートもあるので、万一のトラブルにも対応いたします。 -
Q2. どのようなトラブルがありえますか?
A. WAZAO-IPPONでの長年のフィールドテストの結果、破損等のトラブルはほとんどが人為的なものでした。万が一の故障時も無制限サポート。トラブルレポートはWAZAO-IPPONと職人コミュニティにとって今後の改善に向けた重要な糧となりますので、故障や不具合発生時は是非ご報告をお願いいたします。 -
Q3. 釣り初心者でも扱えますか?
A. WAZAO-IPPONスタッフが手厚くサポートいたします。初心者ならではの疑問も丁寧にお答えします。
メディア掲載実績
「BRUTUS」「WWD JAPAN」「讀賣新聞」ほか多数
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竹の和竿をルアーロッドに。〈WAZAO-IPPON〉が考える、情緒ある釣り道とは
https://brutus.jp/wazao_ippon/ -
腰のくびれに民藝の大家も惚れた?日本固有のルアー、薩摩烏賊餌木の魅力
https://brutus.jp/egi_fishing/
釣果だけが釣りのすべてではない。
竹竿が奏でる繊細な“しなり”と、自然との対話を存分に味わえる「Inheritor」で、ぜひ新たな釣りの哲学を体感してください。WAZAO-IPPONは、未来へ続く日本の伝統文化を支えながら、ユーザーの皆さまに“心豊かなアウトドア体験”をご提案いたします。
WAZAO-IPPONについて
「なんなら釣れなくてもいい。」をテーマに、これからの自然体験のあり方を模索する活動体。日本の水辺文化を巡り、釣りの文学的体験価値を発掘する。
Instagram: https://www.instagram.com/wazaoippon/
本商品発表について: https://wazao-ippon.com/editorials/mountain-stream-lure
”竹竿片手にずいぶん遠いところまで来てしまった感がある。経済合理性の無い活動。数えきれないほどにそう言われてきた。もはや褒め言葉だと思えるようになってきている。麻痺してしまったわけでも、自暴自棄でもないと言わせてもらおう。そんな活動にこそ未来へのヒントがあると、今は確信しているからだ。
これは、WAZAO-IPPONの旅の記憶。初めは確かに魚釣りをしていただけだった。魚を追い求める中で日本の水源環境の豊かさを知り、同時に自然や業界を巡る数々の矛盾に直面する。気づけば竹竿を持ち、日本の釣りを探していた。足を運ぶフィールドが日本全土に渡り始めると、次第にローカルに根付く人々の営みが見え始める。釣りを通して自然を知り、文化を知り、初めて日本を知ることができたような気がした。
ここまで来ると、もはや我々は魚を追っているようで追っておらず、竿を売っているようで売っていないのだと、自覚し始める。それでは、WAZAO-IPPONとは。釣りは手段で、和竿は旗。我々日本人が大切ななにかをどこかに置いてきてしまったのだとしたら、それを釣り集めて一本に繋ぎたい。”
本リリースに関するお問い合わせ先
会社名/ブランド名:スタジオサイタマ合同会社/WAZAO-IPPON
担当:加藤
TEL:080-3490-5892
E-mail:info@wazao-ippon.com