第16回小説野性時代新人賞にて、木野寿彦さんが描く「降りる人」が大賞受賞!📚候補作の熱い戦いを振り返りつつ、受賞作の魅力をお届けします!
解説
第16回小説野性時代新人賞では、特に注目を浴びたのが木野寿彦さんの作品「降りる人」🎓 この新人賞はエンターテイメント小説を広く募集しており、今回も応募総数564作品から選ばれた大賞作に期待が寄せられています✨審査員の方々も豪華で、作品の多様性と独自性が求められる中、選考会が行われました。受賞作は2025年中にKADOKAWAから刊行!これからの活動にも注目が集まります!📅
この記事のポイント!
1. 大賞受賞作は木野寿彦の「降りる人」
2. 応募作品数564から選ばれた優秀作
3. 審査員は豪華なメンバーが参加
4. 受賞作品は2025年に出版予定
5. 賞の贈呈式は都内で開催予定
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区)主催の文学新人賞「第16回〈小説 野性時代 新人賞〉」の選考会が2025年3月7日(金)午後4時より行われました。
応募総数564作品の中から最終選考に残った3作品のうち、選考委員の審査により、
今回は木野寿彦(きの・としひこ)さんの「降りる人」が大賞受賞作に決定となりました。
■〈小説 野性時代 新人賞〉
公式サイト https://awards.kadobun.jp/yaseijidai/
結果発表ページ https://awards.kadobun.jp/yaseijidai/announcement/
●第16回〈小説 野性時代 新人賞〉 大賞受賞作(賞金100万円)
「降りる人」木野寿彦(きの・としひこ/福岡県在住)
※受賞作は単行本として、2025年中に株式会社KADOKAWAより刊行する予定です。
●選考委員:冲方丁・辻村深月・道尾秀介・森見登美彦(敬称略、左より50音順)
賞の贈呈式および祝賀パーティーは、2025年11月に都内にて、〈山田風太郎賞〉〈横溝正史ミステリ&ホラー大賞〉と合同で開催予定です。
選評は、2025年4月25日(金)発売の「小説 野性時代」5月号(※電子雑誌)に掲載予定です。
●〈小説 野性時代 新人賞〉概要
〈小説 野性時代 新人賞〉は、2009年より創設された、文学新人賞です。これまでにない新ジャンルを築きあげるエンターテインメント作品を広く募集し、読む者の心を揺さぶる、将来性豊かな稀代のストーリーテラーを選出します。
●原稿枚数:400字詰め原稿用紙換算200枚から400枚(長編1作品)
●対象作品:広義のエンターテインメント小説。恋愛、ミステリ、冒険、青春、歴史、時代、ファンタジーなど、ジャンルは問いません(ノンフィクション・論文・詩歌・絵本は除く)
※第11回より〈野性時代フロンティア文学賞〉を、〈小説 野性時代 新人賞〉と改称いたしました。
・受賞作品概要
【第16回〈小説 野性時代 新人賞〉 大賞受賞作】
「降りる人」木野寿彦(きの・としひこ/福岡県在住)
〈あらすじ〉
三十歳の宮田は仕事を鬱のような状態で辞め、ほとんど外に出られなくなる。そんな時、
友人の浜野から、期間工は人と接することが少なく「人間だとは思われない、ほとんど透
明」な仕事だと聞き、浜野の働く工場で期間工として働くことを決める。単調な作業にも
慣れて夏になった頃、浜野はニーチェの『ツァラトゥストラはこう言った』を読み、そこ
から想像したらしい「降人」という存在について、宮田に語る。「降人」とは降りることを
選択した存在で、罵詈雑言を浴びながら寝そべっている人のようなイメージだという。そ
んな中、宮田は同じ期間工の鬼木に金をよこすように脅される。宮田は一度承諾するが
……。
〈著者略歴〉
木野寿彦(きの・としひこ)※ペンネーム
1983 年[昭和 58 年]生まれ(満 41 歳)。男性。福岡県出身、福岡県在住。九州大学文学
部卒業後、工場勤務や事務職を経験。