新機能「Automatic Control」で理想の歌声を手に入れる

クリプトン・フューチャー・メディア株式会社（本社：北海道札幌市、代表取締役：伊藤博之、以下クリプトン）は、2020年に発売した歌声合成ソフトウェア『初音ミク NT』のメジャーアップデート版を、2025年3月18日（火）にリリースいたしました。“初音ミクらしさ”の追求をコンセプトに掲げて基盤となる歌声合成エンジンを丸ごと変更し、より自由な歌唱表現を可能とする新機能「Automatic Control」を搭載した新しい『初音ミク NT（Ver.2）』です。リリースに合わせて、39日間無料でお試しいただける体験版も公開いたしました。皆さまの音楽制作に、どうぞお役立てください。

SONICWIRE『初音ミク NT（Ver.2）』特設ページ：https://sonicwire.com/mikunt

“初音ミクらしさ”を追求してアップデート！

『初音ミク NT』は、特別にカスタマイズされた歌声表現技術／ボイスライブラリー／ソフトウェア・インターフェイス／ボイスエフェクターが組み合わさった“初音ミク・パッケージ”として、2020年11月27日にリリースした歌声合成ソフトウェアです。このたびリリースしたメジャーアップデート版『初音ミク NT（Ver.2）』では、既存の歌声合成エンジンを丸ごと変更。 “初音ミクらしさ”の追求をコンセプトに掲げ、クリプトンが独自に開発した新しい歌声合成エンジン（社内開発コード：M9）を採用した上で、より自由な歌唱表現を可能とする新機能を追加いたしました。

ボイスライブラリーについては、新しい歌声合成エンジン専用にチューニング。初音ミクらしい可愛げのある歌声をイメージした「MIKU NT Original++」、落ち着いた声色で儚げな「MIKU NT Dark++」、吐息混じりの「MIKU NT Whisper++」の3種類を収録しております。

また、歌声を調整するための各種パラメータも刷新。メリハリの付いた歌唱表現を可能にする「Voice Color」機能においては予め4種類のトーン（Accent / Power / Neutral / Soft）が用意されており、よりダイナミックな声の抑揚を作り出せる機能へとアップデートされております。

さらに、「Voice Drive」「Voice Voltage」「Super Formant Shifter」などのボイスエフェクターを組み合わせれば、聞き取りやすさを保ったまま、初音ミクらしく元気で可愛らしい歌声から、切ない声色、怒り声やガラガラ声、デスボイスまで表現可能です。これらによって多様な歌声表現のプロデュースを実現できます。

より簡単に理想の歌声を表現できる新機能「Automatic Control」を搭載！

『初音ミク NT（Ver.2）』には、好みの歌わせ方を簡単操作で実現する支援機構として「Automatic Control」を新たに搭載されております。歌唱スタイルやニュアンスなど、あらかじめ用意されたいくつかの項目を選択していくだけで、歌い方（ピッチカーブの種類やビブラートの深さ）、声色（Voice Colorによる強弱を含む声色操作）といった複数の調整項目を、その詳細を意識することなく設定できる機能です。そこにクリエイターが自由な調整を加えることもできるため、理想の歌声をより簡単に表現できるようになります。

◆歌唱スタイルの設定

「アグレッシブ」では、激しめのピッチの動きや抑揚が付いた歌声が設定されます。

「ナチュラル」では、人間的なフィーリングを感じさせる有機的なピッチの動きと声色が設定されます。

「シンプル」は、シンプルなピッチの動きで、旧来の初音ミクらしい声色が設定されます。

◆歌唱ニュアンスの設定

「ダイナミック」では、ダイナミックな歌唱のニュアンスが付与されます。

「ニュートラル」では、自然な歌唱のニュアンスが設定されます。

「バーチャル」では、抑揚が抑えられた歌唱のニュアンスが設定されます。

◆声のビブラートの設定

「豊かなビブラート」では、ゆらぎが大きく豊かなビブラートが設定されます。

「自然なビブラート」では、自然なビブラートが自動的に付与され設定されます。

「ビブラートなし」では、ビブラートを付与しません。

また、「Automatic Control」は『初音ミク NT（Ver.2）』に同梱されているボーカルエディター「Piapro Studio NT2」上でメロディーと歌詞を打ち込むことで自動適用され、ユーザーが「初音ミク」らしい歌唱表現を得るためのより良いスタートポイントを提供します。「Piapro Studio NT2」上では、直接編集可能なピッチカーブや音声波形がグラフィカルに表示されるため、リアルタイムに歌わせながら様々なパラメータやエフェクトを直観的な操作で設定することが可能です。

クリエイターの創作活動を支援する機能群を搭載した『初音ミク NT（Ver.2）』を、ぜひ皆さまの創作活動にお役立てください。

【お問い合わせ先】

クリプトン・フューチャー・メディア株式会社　取材・広報担当

https://www.crypton.co.jp/cfm/inquiry-media

＜参考情報＞

▼『初音ミク』とは　 https://piapro.net/

歌詞とメロディーを入力すると歌わせることができる歌声合成ソフトウェアとして、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社が2007年8月31日に開発。大勢のクリエイターが『初音ミク』で作った音楽をインターネット上に投稿したことで一躍ムーブメントとなり、今では「バーチャルシンガー」としても多方面で活躍している。

初音ミクの世界ツアーシリーズ「MIKU EXPO」は、シリーズ10周年を迎えた2024年に、北米17都市、欧州6都市、そしてシリーズ初となるNZ&豪州5都市のツアーを完走した。また、2024年7月には、2019年11月以来となる中国でのリアルライブツアー「MIKU WITH YOU（未来有你） 2024」を開催し上海・北京・広州の3都市をツアーした。

国内においては、初音ミクたちのライブと創作の楽しさを体験できる企画展を併催したイベント『初音ミク「マジカルミライ」』が、2013年からの12年間で累計50万人以上を動員。2025年はOSAKA、TOKYOに初めてのSENDAIを加えた3都市で開催することが決定している。

他にも、冨田勲の「イーハトーブ交響曲」「ドクター・コッペリウス」にプリマドンナとして出演、レディー・ガガの2014年北米ツアーでオープニングアクトを担当するなど、著名なアーティストとのコラボレーション実績もある。さらに、2024年には米国最大級の音楽フェス「コーチェラ」にも出演。国内外で様々な関連イベントが実施されている。

▼「SONICWIRE（ソニックワイヤ）」とは　https://sonicwire.com/

クリプトン・フューチャー・メディア株式会社が運営する、世界最大規模の「音」に関するソフトウェア、プラグイン、素材の総合ダウンロードストア。プロミュージシャン御用達の最高級オーケストラ音源から、世界人気No.1ドラム音源、楽曲制作用サウンド素材集（サンプルパック）、映像作品やスマホアプリに使える効果音、BGMまで、膨大なラインナップの中から好みのソフト音源やサウンド素材を、”いつでも・どこでも・すぐに”購入できる。また、音声分離などの音声編集サービス、必要なサウンド／音楽をライセンス又は制作するサービスなども展開。音に関わるクリエイションのためのツールとソリューションを提供している。

＜会社概要＞

会社名：クリプトン・フューチャー・メディア株式会社
代表者：代表取締役 伊藤博之
所在地：〒060-0003 北海道札幌市中央区北3条西4丁目1-1 日本生命札幌ビル11F
設 立：1995年7月

サウンド素材を輸入販売する「音の商社」として創業。得意分野の「音」を探究しながらデジタルコンテンツに関わる事業を展開する中、2007年に歌声合成ソフトウェア『初音ミク』を企画開発した。掲げるミッションは、クリエイターが物事を「ツクル」ための技術やサービス、つくった物事を発表する場を「創る」こと。北海道札幌市から国内外に向けて、3,000万件以上のサウンドコンテンツのライセンス販売をはじめ、音声技術開発、音楽配信プラットホームの開発・運営、キャラクターライセンス事業、ライブ・イベント制作事業、地域を応援するローカルプロジェクトの企画・運営など、多岐にわたるサービス構築・技術開発に取り組んでいる。

コーポレートサイト：https://www.crypton.co.jp/