「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦~」プロジェクトチーム(略称:SOS47)は、全国で被害が相次ぐオレオレ詐欺等の特殊詐欺に関する知識や被害防止策を分かりやすく伝え、特殊詐欺被害を防止するため、2018年より、全国47都道府県警察と共に対策及び広報啓発活動を行っています。
この度、特別防犯支援官の乃木坂46 黒見明香氏が、千葉県警柏警察署主催の広報啓発活動に出席、同市内にある麗澤中学・高校の和太鼓研究会の生徒と一緒に、千葉県「電話 de 詐欺」に遭わないための防犯対策について、トークショーを行いました。
■黒見支援官「被害に遭わないためのポイントは、『犯人からの電話に出ないこと』です。そのためには、防犯機能付き電話機の使用のほか、NTTで無償提供中のナンバー・ディスプレイ、ナンバー・リクエストも有効です。」
トークショーの中で、黒見支援官は、特殊詐欺の被害の中で約4割を占める「オレオレ詐欺」(息子や孫になりすまし、「鞄をなくした」などと電話をかけ、現金をだまし取る手口)について、その被害の入口である固定電話対策のポイントとして、「被害に遭わないためのポイントは、『犯人からの電話に出ないこと』です。具体的なポイントを3つお伝えします。1つ目は、常に留守番電話設定を活用すること。2つ目は、電話通知サービスを活用すること。3つ目は、警告・通話録音付き電話機を活用することです。」と注意喚起を行いました。
その後、防犯機能付き電話機の「警告・通話録音機能」についてのデモ機能を確認したうえで、「このように、犯人からの電話がかかってきた際にまず『この通話は防犯のため録音されています。』と警告をします。警告を受けて電話が切られると呼び出し音は鳴りませんし、警告の後そのまま切らなければ呼び出し音が鳴る仕組みになっています。犯人は自分の声を録音されることを嫌がりますので、この警告メッセージは非常に有効です。」と述べ、続けて、「迷惑電話チェッカー」と呼ばれる、かかってきた電話が安全なのか危険なのかをランプの色で判別できる機能(赤色ランプ→登録のない番号からの着信、緑色ランプ→登録済みの番号からの着信)を説明、「このように色で判断できるのは非常にわかりやすく、赤色であれば着信音が鳴りませんので、電話に出ることなく犯人と話さずに済み安心です。」と述べました。
さらに、「このように電話機を活用する他にも、NTT東日本では70歳以上、または70歳以上の方と同居している世帯を対象として『ナンバー・ディスプレイ』と『ナンバー・リクエスト』というサービスを無償化しています。加えて、10月に入って増えている最新の情勢として、+1や+44などから始まる国際電話からかかってくる特殊詐欺が急増しています。国際電話からの特殊詐欺は、海外との電話の発着信を休止することで完全に防ぐことができます。普段、海外との電話のやり取りがない方にはぜひお申し込みいただきたいです。お申し込み先は【国際電話不取扱センター0120-210-363】です。」と追加の対策について述べました。
最後に、「おじいちゃん、おばあちゃんの中には『私は騙されない』『一人で大丈夫』と思っている方もいるかもしれません。一人で気をつけようと思っていても、被害を防ぐことは難しいので、家族同士コミュニケーションを密にとったり、普段から詐欺のニュースを話題にするなど、家族の絆で守ってくことが大切です。少しでも怪しいと感じたら、迷わず家族や警察に相談してください。本日お話した内容はぜひ家族、親戚、友人の皆さまにもお話ししていただき、千葉県民一丸となって電話 de 詐欺を撲滅しましょう。」とメッセージを送り、その後麗澤中学・高校の和太鼓研究会の代表者による被害防止の宣言をもってトークショーを終了しました。
【開催概要】
■催事名 :千葉県柏警察署 広報啓発
■実施日 :2023年10月21日(土)
■実施会場 :イオンモール柏
■出席者 :警察庁 特別防犯支援官 乃木坂46 黒見明香 氏