石徹白洋品店は縄文時代から続く標高700メートルの小さな山間集落・岐阜県の石徹白の地で、農作業用として継承されているほとんど布に無駄のない直線裁断の『用の美』と『造形美』そしてそこに宿る精神性を次の世代に伝えていくため日々ものづくりを続けています。
今回、英国のアーツアンドクラフツデザイナーであり初期の社会主義者であるウィリアムモリスの生涯と作品に捧げられた博物館ウィリアムモリスギャラリーで行われる、民芸に特化した英国史上最大の展覧会”Art Without Heroes Mingei”にて石徹白洋品店の商品が取り上げられることとなりました。『民藝の三世代』をテーマに、柳宗悦と仲間たちに影響を与えた19世紀、濱田庄司、河井寬次郎による民藝運動が活発となり民藝の土壌が醸成された20世紀、そして今日の民藝の在り方を問いながらその核となる価値観を現代的に再解釈する21世紀のブランドが紹介される予定です。
石徹白洋品店は、21世紀のセクションにて、現代の民藝を象徴するエココンシャスブランドとして紹介されます。今回の展示では、民藝の原理として環境に配慮したサスティナビリティ、丁寧でスローなものづくり、自然の素材と伝統的な技術、地域への責任やつながり、無名の職人技が挙げられています。その上で石徹白洋品店を選んでいただけたことを嬉しく思っています。
石徹白の土地に敬意を払い、季節の移り変わりを感じ、自然の恵みに感謝をしながらものづくりをすることは、とても豊かな気持ちになります。そんな気持ちを抱きながら、1枚1枚、布を手作業で丁寧に大事に染めています。そんな私たちのものづくりに共感いただけたことに感謝をし、今後も真摯にものづくりに励んでまいります。
無駄のない直線裁断の美しいパターンが伝わる裁断図もギャラリーで展示いただいています。
【展示会概要】
会期:3月23日〜9月22日
会場:ウィリアムモリスギャラリー
Lloyd Park House, London E17 4PP. To navigate, press the arrow keys.
入場料:無料
今回の展示に伴い公式ガイドブックにも石徹白洋品店が掲載されます。こちらのURLよりご予約及びお買い求めください。
【今後の国内展示会のお知らせ】
会期:2024年3月20日(水・祝)〜24日(日)11時〜18時会場:みずのそら 住所:東京都杉並区西荻北5-25-2(西荻窪駅から徒歩10分)
■石徹白洋品店について
石徹白洋品店は、岐阜県の奥美濃の小さな集落・石徹白地区にて縄文時代から継承されてきた伝統の野良着(たつけ)を復刻し、現代のライフスタイルにあったデザインで服を制作。また、地域の植物を採取、草木染や藍染を行い、自然素材を生かした服づくりに取り組んでいる。モノづくりを通じて進めてきた地域活性化の取り組みが評価され、共同通信社らが主催する第12回地域再生大賞の準大賞を受賞。
instagram:https://www.instagram.com/itoshiroyohinten/
関連URL : https://itoshiro.org/