■中長期経営計画『KENKO Vision 2035』策定の背景
近年大きく変化した社会環境のなか、インフレへの転換による原料や人件費の高騰、日本の人口減少や高齢化、気候変動や地政学的リスク等、当社グループの事業環境も大きく変動しております。当社グループは理念体系の再構築、重要課題の見直しとマテリアリティの特定をし、持続的な成長のための抜本的改革と企業価値の更なる向上を基本方針とした中長期経営計画『KENKO Vision 2035』を策定しました。当社では従来、3か年での中期経営計画を推進してまいりましたが、今回は当社グループのありたい姿を想像し、当社としては初となる長期的視点での12年後を見据えた内容としています。
■企業理念(ミッション+パーパス)とビジョンの再構築
当社は、企業理念として、守るべきものは「心身(こころ・からだ・いのち)と環境」であり、使命は「食を通じて世の中に貢献する。」としております。心を豊かにし、身体を健やかにし、命を守る。プラスして、環境を大切にする。これを、食を通じて実践していくことで、世の中に貢献し、信用・信頼され、存続し続ける会社を目指しています。
中長期経営計画では、企業理念を念頭に置き、『KENKO Vision 2035』の4つの基本戦略の実行と、経営基盤を強化するとともに新たなマテリアリティの取組みを行うこと、また企業活動を実践していくにあたり定めた5つの行動方針(価値観)を意識し、ビジョンである「サラダ料理で世界一になる」を目指してまいります。
■経営目標
財務指標に関しては、長期的視点で2035年度に連結売上高1,250億円以上、連結営業利益75億円以上としました。また、連結営業利益率、ROEの目標を設定し、配当政策についてはDOEの考え方による設定をしました。
ケンコーマヨネーズグループは、今後も社会から信用・信頼され、持続的に成長、発展し続ける企業であり続けるよう邁進してまいります。
■4つの基本戦略について
中長期経営計画の4つの基本戦略は、以下の通りです。
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①成長戦略 -Growth Strategy-
これまで築いてきた既存事業を強固なものとするため、改めて商品のブランディングや収益体質の強化を図ってまいります。加えて、持続的な成長・発展ができるよう、「海外事業」や「新規事業」に注力し、事業環境の変化にも対応できる経営基盤を整え、事業ポートフォリオの再構築を行ってまいります。
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②スマート化 -Automation and Innovation-
ビジネスの多様化や労働人口の低下による人手不足などの社会的変化に対応するため、RPAやAIの活用による効率化やシステム化を行い、企業改革と生産性の向上を図ってまいります。
また生産性の合理化・効率化に向けて、工場再編や生産品目の集約などを行ってまいります。
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③人材投資 -Investment in People-
会社の成長とともに、従業員が成長し、健康で充実した日々を送ることができるよう、働き方の見直しやキャリアプランの実現が実感できる研修等の制度の導入を推進してまいります。
組織においては、一人ひとりの能力を高め、モチベーションやエンゲージメントが高い状態を維持できるような戦略的な人員配置を行い、当社が持続的に成長・発展し続けるための人材投資を行ってまいります。
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④サステナビリティと社会的責任 -Natural resource sustainability, Social responsibility-
地球環境に配慮した事業活動を推進するとともに、地域社会とのかかわりも大切にし、地域活性化への取組みも推進してまいります。
コーポレート・ガバナンスを強化しつつ、リスク対策や体制の整備等、グループ従業員の健康と働きがいに注力した健康経営を目指しながら、すべてのステークホルダーの幸せづくりに貢献してまいります。
・当社ホームページ「中長期経営計画」:https://www.kenkomayo.co.jp/company/plan
・2024年3月期決算説明会資料:https://www.kenkomayo.co.jp/ir/irshiryou/kessan
関連URL : https://www.kenkomayo.co.jp/company/plan