■総勢150名の女性起業家、投資家、女性活躍を応援する人々とともにキックオフ
HearstLabは親会社である米国ハーストが2016年から開始したプロジェクトで、女性起業家が率いるプレシードからアーリーステージのベンチャー企業に対して、投資と支援を行っています。女性起業家たちに持続可能で拡張性の高い事業構築のサポートを行うことで、ベンチャー企業の資金調達における男女間格差を埋めることを使命としています。日本では、今年の国際女性デーから本格的な展開を開始し、この新たなステージへの幕開けを祝い、ハースト本社の女性役員であり、HearstLab発起人でもあるイヴ・バートン(Eve Burton)を米国から迎え「HearstLab Japanキックオフレセプション」を開催しました。
当日は女性起業家、投資家、女性活躍を応援する各種団体や個人の方など、総勢150名の皆様にお集まりいただきました。開会の挨拶で当社代表取締役社長二コラ・フロケは日本での活動について次のように意気込みを語りました。
「今日は投資家の方、スタートアップの方、たくさんの方々にお越しいただき、エキサイティングな会になると思っています。HearstLabはイヴ・バートンが女性活躍を推進するパッションを持って立ち上げたプロジェクトです。男性が多いベンチャーの世界で、女性が立ち上げたスタートアップを応援したい、という強い気持ちでイブが推進してきたこのプロジェクトを日本でもスタート出来ることを嬉しく思います。皆様とご⼀緒に、この⽇本において、⼥性創業者を⽀援するエコシステムを作っていきたいと考えています。」
■女性起業家がアーリースタートアップで戦う土壌を「均等・平準にする」
続いて、HearstLabの日本での活動を牽引するHearstLab International Japan Country Managerである土川 純代が登壇。「起業家の⼀⼈⼀⼈が直⾯している共通の課題を改善をしていくためにHearstLabは設⽴されました。まず第⼀の最重要課題として、⼥性主導のアーリースタートアップ起業がビジネスを⾏う⼟俵・舞台を平準化する、というものです。ベンチャー業界のエコシステムにおいて、⼥性への資⾦提供は、男⼥格差が存在しています。
そして、第⼆に⽬指しているのは、 ハースト社内の⼥性が、この活動を通じてリーダーシップを発揮し、成⻑していくというもの。その実現にむけて、「スカウト・プログラム」が存在しています。このスカウトたちは、社内の希望者で構成され、現在、170名以上のスカウトが全マーケットで活動をしています。HearstLabのマーケティング活動、投資先候補の選定や評価に参加し、ハーストが有する多様なビジネスと投資先を連携させていくことで投資先の成⻑を⽀援します。
第三に、HearstLabの実績ですが、現在までに、70社以上に投資を⾏い、その評価額の総額は、24億ドルを超えています。⼥性主導のビジネスが良い投資であることを裏付けているともいえます。最後に、ラボの活動にかかわる、ハーストの全ての⼈々に起業家精神をもたらしていることが大きな効果です」と、この活動への想いと手ごたえを語りました。
トークセッションでは、ハースト社 上級副社長 イヴ・バートン(以下イヴ)とハースト婦人画報社/ハースト・デジタル・ジャパン エル&ハーパーズ バザー グループ 編集局長 坂井 佳奈子(以下坂井)の対談がスタート。
まずはイヴより、「ハーストは135年間という、⻑きにわたる事業活動において、新聞事業から始まり、時代に合わせ、雑誌やテレビ放送、そしてB2B情報サービスへと事業を拡⼤し、先見性のあるリーダーシップを発揮してきました。これらのビジネスに共通しているのは、⼈々に正確な情報を提供していることです。ソフトウェアであれ、ストーリーテリングであれ、私たちの製品はすべて世界をより良くするものです。正しい情報を⼊⼿することが困難な時代に、ハーストは信頼される企業を作り上げてきました。
AIやデジタルトランスフォーメーションの結果、私たちが情報を受け取る⽅法は根本的に変わりつつあります。ハーストは、世界に⾰新的なソリューションを提供することに注⼒しています。将来を⾒据えていなければ、存在意義を保つことはできません。HearstLabは、他の多くのハーストのイニシアチブとともに、希望の光となるものです」と、革新性を貫いてきたハースト社の姿勢やHearstLabの展望について語りました。
■女性起業家たちに向けての10のアドバイス
最後に、アーリースタートアップの女性起業家たちに向けてメッセージを問われると、イヴよりラボの活動を通し彼女自身が実感した10のアドバイスが紹介されました。
<女性起業家の方々に向けての10のアドバイス>
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良い共同創業者を⾒つけること。⼀⼈ではできません。
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優れたテクノロジーが必要です。
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⾃⾝にとって⾝近な問題を解決する。
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適切な投資家を選ぶ。ベンチャー資⾦はすべて同じではない。
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「常に資金調達モード」になることを避け、製品開発や市場拡大に集中する時間を確保する
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⾃⾝の弱点を補うような⼈材を採⽤する。
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急いで多くの⼈を雇いすぎない。
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銀⾏にある現金の管理を⼤切にする。
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顧客のニーズを把握し、応える。
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状況に応じて事業を再評価し、必要に応じて方向転換を行う。
会場ではうなずき、メモを取る女性の姿も多く見られました。
■マルチタスクにフル回転している⼥性達に明るい未来を感じて
その後、HearstLabの最初の投資先であり、テクノロジーを駆使した介護コンシェルジュサービスを提供するWellthy CEOのLindsay Jurist-Rosnerさんと司会の鈴木絵里子さんの対談や、起業家・声楽家・大学教授などマルチに活躍されている武井涼子さんからのエール、そしてピアノ演奏などが行われました。ネットワーキングの時間では、ラグジュアリー日本酒ブランド〝MINAKI〟の「極幻」が振舞われ、来場者の皆さんが交流を楽しみました。
最後に土川より皆様にご挨拶。「わたくし⾃⾝は男⼥雇⽤機会均等法後にキャリアをスタートし、総合職パイオニア世代のため、現在、頑張っている⼥性起業家に会いますと、応援したくなる気持ちで⼀杯になります。起業し事業推進をしながら、家事や⼦育てをし、マルチにフル回転している⼥性達は、皆様、ほんとうにキラキラしております。でも、そこに⽴ちはだかるのが、ジェンダーギャップです。⽇本のジェンダーギャップを改善し、⽇本の明るい未来を形作れるようご⼀緒に活動していければと考えております」と、締めくくりました。
ハースト婦人画報社はこれまでメディアとしての情報発信によって日本の女性たちを応援してきましたが、次なるステージとして、これからの日本のビジネスを担っていく女性たちを直接応援するHearstLabの活動を推進してまいります。
■HearstLabについて
HearstLabは女性が主導する、フィンテック、データ分析、ヘルスケア、物流事業、エンタープライズ・テクノロジー、メディアなどの分野で革新的なアーリーステージのスタートアップ企業に資金投資とサービスを提供しています。女性創業者たちへ、持続可能で拡張性の高いビジネスを構築する手助けをすることで、VC資金調達における男女間格差を埋めることを使命としています。360以上のビジネスを展開するハーストの知見を活用し、HearstLabは、プライバシーとセキュリティ、ソフトウェア開発、法務サービス、財務分析、マーケティングとデザインのサポートなどを投資先の女性起業家に行います。HearstLabの詳細については、HearstLab.comおよびLinkedInをご覧ください。
https://www.linkedin.com/company/hearstlab
■ハースト婦人画報社/ハースト・デジタル・ジャパンについて
株式会社ハースト婦人画報社は、アメリカに本社を置き、世界40か国で情報、サービス、メディア事業を展開するグローバル企業、ハーストの一員です。株式会社ハースト・デジタル・ジャパンは、デジタルビジネス拡大のため2016年に設立された株式会社ハースト婦人画報社の100%子会社です。
1905年に創刊した『婦人画報』をはじめ、『ELLE(エル)』、『25ans(ヴァンサンカン)』、『Harper’s BAZAAR(ハーパーズ バザー)』、『Esquire(エスクァイア)』などを中心に、ファッション、ライフスタイルなどに関する多数のデジタルメディアの運営と雑誌の発行を手掛けています。『ELLE SHOP(エル・ショップ)』をはじめとするEコマース事業も収益の柱に成長。近年はクライアント企業のマーケティング活動をトータルにサポートする『HEARST made (ハーストメイド)』 、データに基づくブランドマーケティング支援を行う『HEARST Data Solutions(ハースト データ ソリューションズ)』を立ち上げるなど、コンテンツ制作における知見にデジタルとデータを融合した企業活動を展開しています。またISO14001を取得しサステナビリティに配慮した経営を実践しています。
Instagram:@hearstfujingaho
X(旧Twitter):@hearstfujingaho
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