多くのトップアスリートから支持されているフランス発スポーツ用品の開発・販売を行うシダスジャパン株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:杉山 浩章)は、7月1日の富士山の山開き(山梨県側)を目前に控える中、Z世代とシニア世代の登山ユーザー524名を対象に「世代別の登山実態調査」を実施しました。また、調査結果に対して、公益社団法人日本山岳ガイド協会認定の山岳ガイド・照井 大地氏が解説いたします。
調査結果のポイント
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日帰りライト登山率はZ世代・シニア世代ともに8割
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シニア世代が登山に求めるものは「健康促進・維持」「環境保護・自然との触れ合い」の一方、Z世代は「冒険心」、「SNSでの情報発信」が高い傾向に
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登山時の足回りの悩み、シニア世代は「膝の痛み」が圧倒的に多い。Z世代は「足の臭い」をシニア世代より気にする傾向に
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シニア世代の4人に1人が「ソロ登山」。Z世代は「SNS」や「登山で知り合った」仲間と登山する割合がシニアより高い
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シニア世代の2人に1人が「全てのギアを新規で買い揃えたい」派。Z世代では「ほとんどレンタルでも良い」派が1割強存在
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登山用靴下に対して「ウール素材」によりこだわるのはZ世代で4人に1人。シニア世代は「速乾性」、「フィット感」、「抗菌・防臭効果」へのこだわりが強い
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今後登りたい山、シニア世代に人気は「屋久島(宮之浦岳)」、Z世代では「富士山」の人気が根強い結果に
(1)日帰りライト登山率はZ世代・シニア世代ともに8割
直近5年以内での平均的な登山回数が年1〜2回以上のZ世代・シニア世代の登山ユーザー524名(各世代262名)を対象に、登山の日帰り・宿泊状況を尋ねたところ、どちらの世代も「日帰り」(Z世代:75.5%、シニア世代:82.8%)が8割近くと最も多く、日帰りでの“ライト登山”が支持される結果となりました。2泊以上の登山の割合だと、シニア世代が約2割存在し、Z世代(12.8%)よりもやや多い状況です。
(2)シニア世代が登山に求めるものは「健康促進・維持」「環境保護・自然との触れ合い」の一方、Z世代は「冒険心」、「SNSでの情報発信」がシニア世代よりも高い傾向に
続いて、登山に求めるものを尋ねたところ、シニア世代の半数以上が「健康促進・維持」(61.7%)、「登頂時の達成感」、「環境保護・自然との触れ合い」(56.6%)を多く挙げました。Z世代でも「登頂時の達成感」(34.6%)が最も多かったものの、「冒険心」(28.8%)、「SNSでの情報発信」(21.4%)は、シニア世代と比較して10ポイント以上も多い結果になりました。世代によって、登山の目的や価値観に違いがあることが見て取れます。
(3)登山時の足回りの悩み、シニア世代は「膝の痛み」が圧倒的に多い。Z世代は「足の臭い」をシニア世代より気にする傾向に
また、登山中の足回りの悩みについて尋ねたところ、シニア世代では「膝の痛み」が約4割と圧倒的に多いことが明らかになりました。一方のZ世代は様々な悩みに2割前後の人が点在する中、特に「足の裏・土踏まずの痛み」(29.4%)、「足の臭い」(24.4%)については、シニア世代よりも多く悩みを抱えていることがわかりました。
(4)シニア世代の4人に1人が「ソロ登山」派。Z世代は「SNS」や「登山で知り合った」仲間と登山する割合がシニアより高い
登山に一緒に行く人を尋ねたところ、シニア世代は「配偶者・パートナー」(43.1%)が最も多く、次いで「特にいない」という“ソロ登山派”が4人に1人いることが明らかになりました。一方のZ世代は「学生時代の友人」(28.6%)が最も多い中、「登山を通じて知り合った仲間」(24.4%)、「SNSで知り合った仲間」(16.8%)がシニア世代と大きく差をつけ、世代による登山仲間との繋がり方にも違いがある傾向が明らかになりました。
(5)シニア世代の2人に1人が「全てのギアを新規で買い揃えたい」派。Z世代では「ほとんどレンタルでも良い」派が1割強存在
バックパックやポールといった登山ギアに対する所有の価値観を尋ねたところ、シニア世代の2人に1人が「全てのギアを新規で買い揃えたい」(52.7%)と回答したところ、Z世代はそれよりも10ポイント以上も低い結果となりました。さらにZ世代については、「ギアによってレンタルでも良い」が42.0%と、逆にシニア世代よりも10ポイント多く、「ほとんどレンタルでも良い」に関しては1割強の人が当てはまると回答しました。Z世代には、シェアリングの概念が登山グッズにも拡がっているようです。
(6)登山用靴下に対して「ウール素材」によりこだわるのはZ世代で4人に1人。シニア世代は「速乾性」、「フィット感」、「抗菌・防臭効果」へのこだわりが強い
登山用の“靴下”に対して感じていることを尋ねたところ、シニア世代は「速乾性が高いもの」(61.5%)、「フィット感があるもの」(53.1%)に強いこだわりを持つ一方で、Z世代は「ウール100%の素材」(23.7%)、「化学繊維が混紡されている」(19.1%)など素材に対するこだわりがシニア世代よりも強い傾向になりました。また、靴下の厚みについては、シニア世代の方が「厚手のもの」(33.2%)を好むといえそうです。
(7)今後登りたい山、シニア世代に人気は「屋久島(宮之浦岳)」、Z世代では「富士山」の人気が根強い結果に
最後に、今後、登りたい山を尋ねたところ、シニア世代の1位は「屋久島(宮之浦岳)」(30.2%)、2位「南アルプス(甲斐駒ヶ岳、北岳など) 」(28.2%)、3位「富士山」(24.8%)が人気の山として支持を集めました。一方のZ世代では1位「富士山」(21.8%)が2位以下と5ポイント近くの差をつけて根強い人気がある結果になりました。
公益社団法人日本山岳ガイド協会認定 山岳ガイド 照井 大地氏による解説コメント
岩手県花巻市出身。大学在学中に山岳ガイドを志し、国際山岳ガイド石坂博文氏に師事。大学卒業と同時に公益社団法人 日本山岳ガイド協会の認定ガイドとなりガイドを開始する。
自身の活動として20代前半より北欧でのヘリスキーガイドトレーニングやヨーロッパアルプスでの登山、スキーツーリングを経験する。
アークテリクス契約ガイドとしても活躍中。
公式HP:
https://teruidaichi.com/
人気の山の傾向として、若者は時間がないので短期間の山行でネームバリューがあり、かつSNSで映えるという観点から「富士山」が支持されることが想定されます。年配の方は時間があるので旅感覚で友人や配偶者との山行という点で「屋久島」人気が高いのではないでしょうか。
登山用品のレンタルに関しては、バックパックやヘルメットなど比較的サイズ合わせがしやすいものはレンタルでも良いと思いますが、サイズ感の大切な登山靴はご自身で用意することをオススメします。特に登山靴はフィッティングが良くないと靴擦れや捻挫など、脚の故障を招く場合もあります。
登山用靴下の素材に関しては、Z世代の方がウール100%にこだわるのも、足の臭いが悩みの上位にあるようにウールの抗菌作用を期待しているのかと思われます。ただし、そういった抗菌・防臭効果のある天然素材に加え、速乾性、つまり蒸れにくく臭いに繋がらない、そしてフィッティングにも影響する伸縮性を持った化学繊維混合の靴下がプロとしてはオススメです。
また、靴下選びの際は、ローカットのトレイルランニングシューズなどに適したアンクル丈、ミッドカットの登山靴に適したクルー丈と長さを意識する事で靴との摩擦や草木、小石からの小さな怪我の予防になります。そして、靴や足とのフィットを大切にするためにも必ずご自身の足のサイズに合った靴下を選んでください。
ソックスは温度調整、モイスチャーコントロール、靴との摩擦軽減、抗菌防臭、足首等の露出を避けて怪我の予防、など様々な役割を担っています。登山ウェアがレイヤリングを重視するように、足回りのギアも登る山やコンディションにあった登山靴とソックスを選ぶとより登山が楽しくなると思います。
サーミックの登山関連商品の紹介
「
トレッキング ウルトラ クール リネン クルー」
シューズ内に溜まった湿気を含んだ空気を、歩くたびに効率的に外部へ排出するユニークなデザインパターンを開発。リネンを混合することで酷暑でも冷感とドライを体感でき、臭いにも強いことから夏季のトレッキングからシリアスな登山までカバーする一足です。
販売価格:3,520円(税込)
■調査概要
調査対象者:直近5年以内での平均登山回数が年1〜2回以上の人
①Z世代 性別:男女/年齢:20歳~27歳
②シニア世代 性別:男女/年齢:55歳~79歳
有効回答数:①、②ともに262人
調査期間 :2024年5月24日(金)~6月8日(土)
調査方法 :インターネットモニター調査
【シダスジャパン株式会社について】
1980年代の商社時代からシダスワールドに携わっていた現代表が2009年に設立した日本支社。インソールブランド「シダス」をメインに、医療向けに開発されたインソールブランド「ポディアテック」、先進の技術で寒暖から体を守る温度コントロールブランド「サーミック」を展開しています。30年以上に渡ってスポーツ分野をサポートしてきた経験と蓄積されたデータをもとに、現在では本国フランスの商品開発にも参画、日本人に合った商品づくりを行っています。
会社名:シダスジャパン株式会社
代表取締役社長:杉山浩章
設立:2009年6月
資本金:3,000万円
所在地:神奈川県横浜市中区不老町2-9-1関内ワイズビル7F
事業内容:スポーツ用品、スポーツ機器、ソックス、靴並びにそれらに関連する物品の輸出入、販売