【「どうして新しいお札ができるの?」子どものギモンに困る保護者も】
最近、子ども同士の高額な金銭トラブルや株価の急騰、為替の変動、SNSを通じた投資詐欺など、お金にまつわる話題が絶え間なく報道されています。これに伴い、私たちが求められる金融リテラシーの重要性もますます高まっています。今回導入される新紙幣に関しても、国立印刷局や政府広報サイトで公表されているデザイン変更の目的と意義を理解し、それを生活に取り入れる準備が求められています。
しかし、子育て中の保護者たちは、「新紙幣の特徴を子どもに説明するのが難しいし、理解させるのに苦労している」「キャッシュレス決済が普及している今、現金の価値や意味を子どもにどのように伝えれば良いか悩んでいる」という声を上げています。新紙幣の導入について、子どもたちに正しい知識を身につけさせたくても、自分たちが教わっていない内容を伝えるのは難しく、教えてくれる場所も少ないというのが現状です。
※国立印刷局「新しい日本銀行券特設サイト」
https://www.npb.go.jp/ja/n_banknote/
【年々参加者が増加。未就学児から始めるこどもの金銭教育】
当スクールへの参加者は、2021年より年々増加しています。子ども間の金銭トラブルを回避させたい、子どもの金融リテラシーを高めたいという需要の高まりから、子ども達への金銭教育・資産形成教育の関心が高まっている実状があります。特にお金の大切さ、「お金は『ありがとう』と交換するもの」と伝えている「おみせやさんごっこ」は、参加者からは「お金は頑張って働くことでもらえるものだと分かった!」、保護者の方からは「子どもにお金の大切さをどう教えていいのか分からなかったので、とても参考になった」「一緒に買い物に行った時に欲しいものを考えて言うようになった」とご好評いただいています。
【「こどもがたのしむお札のひみつ~渋沢栄一と新紙幣のナゾトキ~」を制作した背景】
今回の新紙幣発行は、子どもたちにお金に対する興味を深めてもらう大きなきっかけであると考え、新コンテンツ「こどもがたのしむお札のひみつ~渋沢栄一と新紙幣のナゾトキ~」を制作しました。キャッシュレス決済が増え続ける現代において、子ども達が現金に触れる機会は減少しています。だからこそ幼少期からお金の実物に触れ、お金の知識を持つ・使い方を知る機会をつくる必要があると感じています。
このコンテンツでは、なぜ紙幣のデザインを新しくするのか、その理由を子どもたちにもわかりやすく説明し、紙幣偽造がどれほど悪いことかを理解してもらいたいと思っています。また偽造防止技術の向上やユニバーサルデザインの導入により、誰もが使いやすい紙幣を目指している点も重要なポイントです。そして新紙幣の肖像に採用されている渋沢栄一氏の半生を学びます。渋沢栄一氏は日本の近代産業の父と称され、多くの企業の設立に関わり、日本の経済発展に大きく貢献しました。彼の業績や理念を学ぶことは、子どもたちにとって、“誰かの為にがんばること・働くことの尊さ”を知る価値ある体験となります。さらに保護者の皆さんにも一緒に楽しみながら学んでいただける内容となっています。この特別スクールに参加することで家族みんなで金融リテラシーを高め、未来に役立つ知識を身につけていただければと考えています。
【今後の展開】
金融広報中央委員会が毎年発表している金融リテラシー・マップ(毎年6月更新)では、小学校低学年から生活スキルとして最低限身に付けるべき金融リテラシーの指標として「ものには価値があることを知り、ものを大切に使う習慣を身に付ける」「お金の価値を知り、お金を大切にする」と記載されていることから、日本の幼少期の金融教育に対する需要は今後も増加し続けていくことが予測されます。今後もキッズ・マネー・スクールは定期的に親子で学ぶお金のスクールを開催したり、子ども・若者に対する金融教育・金融包摂の推進のための国際的な啓発活動「Global Money Week」に参画するなど幼少期のお金を学ぶ機会を提供しています。また、今回のように新紙幣発行に合わせ、新たなコンテンツを作成するなどお金に関わるニュース・話題に合わせて、子どもたちに楽しく体験しながら金融・資産形成を学んでもらえるよう、コンテンツの拡大・拡充をしていきます。
【オンライン特別講座の開催日程】
●こどもがたのしむお札のひみつ~渋沢栄一と新紙幣のナゾトキ~
日時:6月29日(土)・30日(日)10:00 ~ 11:15
会場:オンライン (Zoom)
対象:小学校1年生~6年生のお子様と保護者
費用:無料
【会社概要】
名称 : 一般社団法人日本こどもの生き抜く力育成協会
東京オフィス: 〒104-0061東京都中央区銀座8丁目19-18 第三東栄ビル801号室