それはすべて旅から始まった。エトロの創業者ジンモ・エトロが、1960年代以降、イタリア・コモのテキスタイル工場からスコットランドの高地、アフリカの海岸、カシミール、インドネシアに至るまで、異文化やその土地の伝統品を探求しながら発見し、収集した、上質の生地や職人技あふれるテキスタイルを巡る境界のない旅から始まりました。
クリエイティブ・ディレクターのマルコ・デ・ヴィンチェンツォにとって、エトロの生地に描かれたデザインは、メゾンのクリエイティブ・ヘリテージ(創造的遺産)であるパターンの世界への入り口。
異なるインスピレーション、時代、文化を重ね合わせながら、クラシックでありながらモダンな美しさを併せ持つエトロの世界を創り上げていきます。
エトロがテキスタイル会社として創業した当初からのヘリテージである、象徴的なコードを融合させた、プリントの世界に浸る本コレクション。ペイズリー、ストライプ、マドラスが奏でる物語は、11のパターン、2色のバリエーションであしらったビスコース生地による6つのシルエットで構成され、メンズワードローブの主要なアイテムであるジャケット、レインコート、シャツ、ジレ、パンツ、バミューダショーツを彩ります。
デ・ヴィンチェンツォのビジョンは、ブランドのアイコンを通して、過去の伝統と現代的な表現を掛けあわせながら、常に新しい表現やスタイルを作ります。それぞれの形やパターンは、決してそれ自体で終わることはなく、他の形やパターンと混ざり合うことで、新しい表現や姿に進化し、自然な色合いからポップな色合いまで、万華鏡のような世界を創り出します。
そして、ミラノファッションウィークにおいて、エトロは特別な発表をしました。このイベントでは、エトロの本質とヒストリーを象徴するプリントが主役となり、ギャラリエ・ディタリアの美しい建築の中で、カサ・デル・マンゾーニの回廊を通り、特別なアクセスを得たゲストが、ヴォーチェ・アイモ・エ・ナディアの庭で行われたプライベートディナーに参加し、新コレクションの衣装を身に着けました。