オンラインイラスト教室を運営する株式会社アタム(本社:東京都港区、代表取締役:宮澤惇、以下 アタムアカデミー)は、小学生のお子さんにオンラインの習い事をさせている親御さん105人を対象にアンケート調査を実施し、そのデータをランキング化しました。
お子さん向けの「オンラインの習い事」はたくさんあります。時間や費用面でのメリットから検討しているご家庭も多いのではないでしょうか。
ただオンラインでの習い事に関しては、「デメリットはないの?」「ちゃんと効果は出る?」といった不安もありますよね。
)は、小学生のお子さんにオンラインの習い事をさせている親御さん105人にアンケート調査を実施。その結果をランキング形式でまとめました。
調査結果に対して、「武田さゆりの子どものための進路相談」代表の武田さゆり氏からご考察いただいております。
【データの引用・転載についてお願い】
本リリースの調査結果・画像をご利用いただく際は、必ず「アタムアカデミー」のURL(
)へのリンク設置をお願い致します。
【調査概要】
調査対象:小学生のお子さんにオンラインの習い事をさせている親御さん
調査期間:2024年4月16日~5月1日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:105人(女性69人/男性36人)
回答者の年代:20代 10.5%/30代 44.7%/40代 38.1%/50代以上 6.7%
【調査結果サマリー】
・小学生がオンラインでしている習い事1位は「英会話」
・小学生がオンラインの習い事をしたきっかけは「周囲の影響」
・オンラインの習い事のメリットは「自宅でできる」
・オンラインの習い事のデメリットは「ネット環境に左右される」
小学生がオンラインでしている習い事1位は「英会話」
小学生のお子さんにオンラインの習い事をさせている親御さん105人に、どんな習い事をしているか聞いたところ、「英会話」が圧倒的多数で全体の半数以上を占めました。
親御さんが「英語力を身につけてほしい」と考えて始めさせる例が多そうですね。パソコンやタブレットさえあれば始められますし、オンライン英会話のスクールも多いので、始めやすい習い事といえそうです。
また、オンライン学習塾やタブレット学習など、学習系の習い事をチョイスしたご家庭も多くなっています。全体的に「口頭でのやりとりや画面共有で進めやすい」「学校や職業選択で役立ちそう」といった習い事が多くランクインしました。
小学生がオンラインの習い事をしたきっかけは「周囲の影響」
オンラインの習い事をしたきっかけでもっとも多かったのは「周囲の影響」という回答でした。
ママ友やパパ友から「子どもがすごく楽しそうにやっているよ」「結構身につくよ」「思ったより始め方は簡単だよ」といった話を聞いたことがきっかけになった親御さんが多数。身近な人からポジティブな話を聞くと、「うちの子にもやらせてみようかな」と思うことも多いでしょう。
自宅でできる習い事を探していたところに、CMや広告を見たりすると、試してみたくなることもあるようです。
お子さんから「英会話をやりたい」という希望が出てくる際にも、実は学校のお友達から影響を受けていることがあるかもしれませんね。
小学生がオンラインの習い事をするメリットは「自宅でできる」
「小学生がオンラインの習い事をするメリット」の1位は「自宅でできる(29.5%)」、僅差の2位は「送迎の負担がない(28.6%)」でした。以下、3位「いつでもできる(20.0%)」、4位「時間の有効活用が可能(12.4%)」、5位「やっているところを見守れる(9.5%)」の結果でした。
オンラインの習い事は、「自宅でできる」「いつでもできる」といったお子さんにとってのメリットだけでなく、「送迎の負担がない」「やっているところを見守れる」といった親御さんにとってのメリットも大きいことがわかります。
<1位 自宅でできる>
・家で簡単にできる(20代 女性)
・外出せずにできる(40代 女性)
・発信元の運営会社が遠方でも、通学する必要がない(50代以上 男性)
通える範囲にやりたい習い事の教室がなくても、オンラインなら自宅で学べます。
また自宅でできると「リラックスして取り組める」「感染症を気にしなくていい」などのメリットが生まれます。とくに場所見知りがあるお子さんですと、自宅でレッスンを受けられるメリットは大きいでしょう。
<2位 送迎の負担がない>
・我が家は車を所有しておらず送迎も大変なので、親としてはありがたい(30代 女性)
・送り迎えの手間が省ける(40代 男性)
・送迎が必要なく家でできるので、親の時間的な拘束がないこと(40代 女性)
小学生のお子さんだけで習い事の教室まで通う場合、行き帰りで事件や事故に巻き込まれないか心配ですよね。そのため親御さんが送迎することも多いのではないでしょうか。
習い事の場所が遠い場合、スクールやレッスンが終わるまで待っていなければならないケースもあるでしょう。仕事や家事と折り合いをつけながら送迎を担うのは、親御さんにとって負担です。一方自宅でできるオンラインレッスンであれば、送迎の負担がありません。
なお回答者の大半が女性であることから、「送迎が主に母親の負担になっている」ことも伺えました。
<3位 いつでもできる>
・子どもがやりたいタイミングで取り組める(20代 女性)
・柔軟なスケジュールに対応できること(30代 男性)
・オンラインは自分の好きな時間や曜日にレッスンを設定できるので、他の習い事とも併用できるところがメリット(40代 女性)
タブレット学習ですと、好きな時間に好きなだけレッスンに取り組めます。例えば「平日は少しだけ」「土日はじっくり取り組む」などの変化もつけやすいので、マイペースに取り組めるでしょう。
予約が必要な習い事でも、予約可能時間が幅広かったり、柔軟に予約変更できたりするものなら、スケジュールの融通が利きます。そのため部活や他の習い事と調整しやすいのも、オンラインで習い事をするメリットです。
「教室に通うかオンラインにするか」と悩んだとき、フレキシブルに受講できるという理由でオンラインを選んだご家庭もありました。
<4位 時間の有効活用が可能>
・行く時間が省かれるので、自由に使える時間が増える(20代 女性)
・行き帰りの時間がないので、「行き帰りにかかるはずだった時間」に別のことができる(40代 女性)
オンラインの習い事だと、大人のリモートワークと同じで移動時間がかからないので、自由に使える時間が増えます。「習い事をさせたいけれど、時間に追われる生活になるのはかわいそう」という場合に、オンラインレッスンは有力な候補となるでしょう。
夜間帯のレッスンも受けやすくなるので、平日にうまく分散させれば「土日が習い事だけで終わる」といった事態も避けられそうです。自由な時間を、趣味や家族のだんらんにも使えそうですね。移動しない場合、交通費もかかりません。
<5位 やっているところを見守れる>
・家でできるので、子どもの様子を確認できる(20代 女性)
・親も習っている内容を確認できる(30代 女性)
・子どもが勉強に向き合う様子を見られる(30代 女性)
リビングなどでオンラインレッスンを受けている場合には、親が近くにいて「意欲的に参加しているか」「講師との相性が良さそうか」などをチェックできます。タブレット学習の場合は、親のスマホで学習の進捗状況を見られることも。
お子さんの様子を知ることで、「習い事を続けるべきか」「担当講師を変えてもらうべきか」などを判断する際の参考にできるでしょう。また「親が見ていると、子どもがサボりにくくなる」と考えている親御さんもいました。
小学生がオンラインの習い事をするデメリットは「ネット環境に左右される」
「小学生がオンラインの習い事をするデメリット」の1位は「ネット環境に左右される(17.1%)」でした。頻繁に通信が途切れるようですとストレスになりますし、時間が決まっているレッスンやグループレッスンの場合、かなり支障が出てしまいますよね。
また3位「集中しにくい(14.3%)」、4位「やる気が起きにくい(13.3%)」などモチベーションを保つ難しさをデメリットと感じている親御さんも多くいました。
<1位 ネット環境に左右される>
・通信環境が悪くなってしまうと、授業が受けられない(20代 女性)
・ネット回線が安定していないと、授業に参加できない(30代 男性)
・通信環境が悪いと音声・画像が途切れる(40代 女性)
オンラインの習い事ですと、ネットを通じて講師とやりとりすることが多いです。そのためネット環境が悪いと、レッスンがスムーズに進みません。例えば「音声が途絶える」「画像が不鮮明になる」といったトラブルが起こりえます。
通信が途切れてしまったときにお子さんだけで対応するのは難しいので、親御さんのサポートが必要になります。また通信の不具合があってレッスンできなかったときに、別日への振替ができないスクールもあるので、注意しましょう。
<2位 コミュニケーションをとりにくい>
・子どもならではの細かい表現や感情が伝わりづらい(30代 男性)
・時間的・空間的な制約があるため、意外と細かい質問や相談ができない。また講師側も受講者の理解度や疑問に気付きにくい(50代以上 男性)
Zoomなどのオンライン会議システムを使ってのレッスンだと、コミュニケーションの難しさを感じることも多いようですね。
対面だと、表情や身振り手ぶり、会話の間などからニュアンスが伝わります。しかしオンラインでのコミュニケーションだと、細かい感情が伝わりにくいことも。
ネット環境によってはコミュニケーションのテンポがずれてしまい、話しくにくいと感じることもあるでしょう。
<3位 集中しにくい>
・自宅でするので、テレビなどの誘惑がある(30代 男性)
・自宅だからか、あまり集中できない様子(40代 女性)
・周りに人がいないと緊張感が出ないので、集中力が切れやすいところです(50代以上 男性)
自宅にはスマホやゲーム、テレビなどの誘惑があります。兄弟姉妹が大声で騒いでいる音や笑い声などが聞こえて、集中力が途切れてしまうことも考えられます。
また講師1人に対し受講生が複数人いる場合、みんなで足並みを揃えるために、課題を早く終わらせたお子さんは「待ち」の状態になることも。待っている間に集中力が切れてしまうこともあるでしょう。
<4位 やる気が起きにくい>
・講師に見られているという感覚がないため、継続が難しくサボりがち(30代 男性)
・親から声をかけないと、時間になっても始められなくなってしまった(40代 女性)
・やる気を出させるのが難しい(50代以上 女性)
自宅で勉強するときには、オンオフの切り替えができにくいのもデメリット。対面の教室に行ってしまえば「やるしかない」という状況になりますが、家だとやる気が起こりにくいようです。
とくにタブレット学習はレッスン日が決まっていないので、「やるもやらないもお子さん次第」になります。しょっちゅう「やりなさい」と促すことになると、親御さんもストレスを感じそうですね。レッスン内容や講師との相性が良くないと、やる気がなくなるのも早そうです。
<5位 力がついているかわかりにくい>
・ちゃんと身についているのか不安(30代 男性)
・選択問題は適当にやってすぐに回答がわかるので、あまり学習にならないと思いました(40代 女性)
発表会やテストのない習い事だと、学習や練習の成果が見えにくくなります。またコミュニケーションが難しい面もあることから、「やはり対面式のほうが効果的なのでは」と不安になっている親御さんも多いようです。
ただお子さんに意欲があり、カリキュラムや講師の指導が良い場合は、オンラインでも効果は出ます。スクールのシステムによっては「学習内容の見直しや振り返り」ができ、反復学習で効果を得られるでしょう。
実際にオンラインの習い事のメリットについては、「安いわりにレッスンの質はいい」「力が伸びていると感じる」という声もありました。
<同率5位 友達ができにくい>
・年に数回イベントや展示会があるので、知り合い程度の子はできたようですが、普段はあまり交流がありません。友達や先生とのつながりは薄めだと感じます(30代 女性)
・子ども同士のつながりができない(40代 男性)
親御さんがお子さんの習い事に期待することとして、「学校や家庭以外で友達をつくってほしい」というものがあります。
学校以外に友達ができると、多様な価値観を学べ、学校や家庭でツラいことがあったときの居場所になるからですね。
マンツーマンのオンラインレッスンだと、他の受講生とのつながりはできません。グループレッスンであっても、それぞれが自宅で課題に取り組むため、受講生同士の交流は対面レッスンに比べてやはり少なめです。
ただ「友達を気にせず、淡々と集中してレッスンを受けたい」というお子さんには、オンラインでの習い事が向いています。
まとめ
オンラインでの習い事は時間も場所もフレキシブルで、「親子ともに余裕をもてる」「費用が比較的安い」というメリットがあります。費用面や時間面の負担が少ないことから継続しやすく、「継続することで力になる」という習い事だと効果を発揮するでしょう。
「英会話」「プログラミング」「そろばん」「イラスト・絵画」など、オンラインでできる習い事は多種多様です。近くに希望する習い事の教室がなくても、オンラインならお子さんの興味・関心に合う習い事を見つけやすいのではないでしょうか。
一方で「ネット環境が悪いとレッスンに影響する」「講師とのコミュニケーションが難しい」「自宅でやるので集中しにくい」など、オンラインならではのデメリットも。
ただ受講前に「自宅のネット環境を整える」「通信トラブル時の振替が可能かチェックする」「お試しレッスンを受けてみて、講師との相性を確かめる」などの工夫をすることで、デメリットを小さくできます。
◯参考URL オンラインの習い事のメリット・デメリットとは?
▽武田さゆり氏の考察
オンラインの習い事には、多くのメリットがある一方で、いくつかの課題も存在します。
メリットとしては、自宅でできることや送迎の負担がないこと、そして好きな時間に取り組める柔軟性が挙げられます。子どもたちも自分のペースで学べるため、自己管理能力を養う機会にもなります。
しかし、ネット環境の影響や集中力の維持などが課題です。これらは事前に家庭での学習環境を整えることで、軽減できるでしょう。
また、オンライン習い事を選ぶ際には、体験レッスンを活用して子どもと講師との相性を確認することも重要です。特に興味や関心のある分野での習い事を見つけることが、子どもたちのモチベーションを高め、持続的な学びへと繋がるでしょう。
■監修者紹介
武田さゆり
「武田さゆりの子どものための進路相談」代表(
https://takedasayuri.com/
)
Ways教育ラボ塾長(
https://www.ways-lab.com/
)
国家資格キャリアコンサルタント
中学高校国語科教諭 学校図書館司書教諭
NPO法人xTReeE(クロスツリー)理事
大学卒業後、金融機関へ勤務し、出産と育児を経て、公立・私立の中学高校国語科非常勤講師として18年間勤務。6校で教壇に立ってきた私立高校の現役教員。
Ways教育ラボでは大学受験生へ向けての小論文指導を行う。
NPO法人xTReeE(クロスツリー)では小中学生へのキャリア教育支援で全国の小中学校へ授業の開発実践を行っている。2023年には東京学芸大学の教育者研修プラットフォームでキャリア教育の重要性についての動画配信を行った。
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■アタムアカデミーについて
アタムアカデミーは、子供の創造性を育てるオンラインイラスト教室です。2020年5月よりオンラインのイラスト教室としてサービス提供開始し、2023年7月現在、小中学生を中心に日本全国から生徒が通う日本最大級のイラスト教室にまで成長しています。
サービスサイト:
https://atam-academy.com/online/
■株式会社アタムについて
株式会社アタムは、「イラスト教育により子供の可能性を最大化する」をビジョンにオンラインイラスト教室を運営するスタートアップです。
所在地:東京都港区
代表者:代表取締役 宮澤惇