「アニマルタッチメカランド」は東京都事業である西新宿先端サービス実装・産官学コンソーシアムの「大学発先端技術開発プロジェクト」に採択されたプロジェクトです。当イベントに先だって、2023年春に新宿中央公園で開催した実証実験「新宿感触動物園 HapticZoo」では、来場者から多大な反響を得ることができました。今回はイベント名を「アニマルタッチメカランド」としてリニューアルしたエデュテインメント(エデュケーション×エンターテインメント)イベントを開催します。
当社は、キリンやライオンなどの大型動物の感触や運動のデータを、感触制御技術リアルハプティクスを使って実際に計測しました。今回の「アニマルタッチメカランド」では、計測したデータをもとに当社が製作した専用デバイスを通して、まるで実際に動物をさわっているかのように「キリンが餌を食べる時に引っ張る力を感じる」「マレーバクの足裏にさわる」といった体験ができます。また、株式会社デジタル・メディア・ラボの協力のもと、動物の感触をきっかけとして、動物の生態や特徴について知ることができる動物クイズなどのコンテンツも用意しています。当社の感触制御技術「リアルハプティクス」によって、普段はさわることが難しい大型動物の感触や力を体験することができ、子供たちにとって動物への興味関心を醸成する機会となることを目指します。
<イベント情報>
日時:2024年7月6日(土)・7日(日) 11:00~16:00
場所:多摩動物公園 ライオンバスステーション テラス
費用:無料 ※入園料は別途必要です。
事前申込:不要
特設サイト:
https://animal-touch-mechaland.com
※事前の予告なく開催時間が変更になる可能性がございます。
今後も当社は「世界に、やさしいチカラを。」を合言葉に、機械やロボットがやさしい力で人の生活に溶け込み、必要なときに適切な力加減をそっと提供できるような社会を、リアルハプティクスの技術を通じて実現して参ります。
(※1)リアルハプティクスは、市販のアクチュエータ(電動、油圧、空気圧等)で、適切な力加減をリアルタイムに実現する制御技術です。力加減を伴う遠隔作業、熟練者の力加減を記録した作業再現、物の物理特性をデータ化した感触再現など、力の加減、感触の硬軟を自在に操ることができます。
【西新宿先端サービス実装・産官学コンソーシアムについて】
東京都では、スマート東京先行実施エリアである西新宿で、先端技術を活用したサービスの都市実装を目指した取組を推進するため、民間企業、大学等の多様な主体が参画し、サービス実装に取り組んでいます。
https://www.5gconsortium.metro.tokyo.lg.jp/
【モーションリブ株式会社について】
モーションリブ株式会社は、機械が力触覚を自在にコントロールするために必要なリアルハプティクスについて、機械への実装を可能にするための研究開発から、キーデバイスである「AbcCore®︎(※2)」の製造販売まで行う慶應義塾大学発ベンチャー企業です。
「AbcCore」は力センサや特殊なモータなどを必要とせず、市販のモータを使って力加減や力触覚伝送の制御を実現する点に技術的優位性をもっています。この「AbcCore」は、すでに80社ほどの企業に先行提供されており、共同研究や、実用化が始まっています。
また当社は、共同研究を行う「ソリューション事業」、「AbcCore」を提供する「デバイス事業」、技術を提供する「ライセンス事業」の3つの事業を柱に、お客様の製品企画から量産販売までをサポートできる体制を構築しています。モーションリブ株式会社では、リアルハプティクスの実⽤化をさらに加速するために、共同研究企業様の募集を積極的に行っております。
(※2)AbcCoreは、モーションリブ株式会社が開発した、リアルハプティクスの実装を簡便にする力触覚制御ICチップです。以下の特徴があります。
力加減の制御:リアルハプティクスをモジュール化し、リアルタイムな力加減の計測と制御を実現。
力触覚を伝送:力加減をデータ化して、遠隔地に伝送。双方向に力触覚を伝え合うことを簡単に実現。
力センサレス:独自の力推定アルゴリズムにより力センサの設置が不要。(力センサの使用も可能)
高い汎用性:市販のアクチュエータ・機器を使用して力の制御が可能。既存システムへの組込みも容易。