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調査の背景と目的
厚生労働省「人口動態統計」より日本国内の出生児数は2010年から縮小傾向で推移している一方、「日本産婦人科学会のARTデータ」によると高度生殖補助医療による出生児件数は増加傾向にあり、2021年の出生児は過去最高の7万人弱にのぼります。
不妊治療の普及に伴い、不妊治療剤や妊娠検査薬、不妊治療アプリなどの市場は拡大傾向にあるほか、ARTで使用する消耗品や機器/システムなども拡大傾向を維持しています。
本調査では、不妊治療関連やART関連製品の市場動向について分析する他、不妊治療を実施する医療機関についても分析しております。
※ART = Assisted Reproductive Technology
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調査トピックス
●シード・プランニングのマルチクライアントレポート ライフサイエンスシリーズ第4弾
●医薬品や検査薬、アプリなどの不妊治療周辺市場や、試薬類やシャーレ、カテーテルなどのART周辺市場の市場動向を調査
●産婦人科医9名に対する直接面談ヒアリング調査により、年間の患者数や医療機関の宣伝方法、保険収載による変化なども分析。
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調査のポイント 不妊治療・ART 周辺市場規模推移
不妊治療・ART周辺市場について、2020年から2030年までの実績・予測を調査しました。
2020年から2023年までの実績、2024年の見込み予測、2025年以降の推計は以下の通りです。
2022年4月からの不妊治療の保険適用が追い風となり、不妊治療・ART周辺市場は、昨対比約109%増(108.9%)となる375億円に拡大しました。翌年2023年は昨年対比の成長率は鈍化するものの市場成長は続く結果となりました。
一方、検査薬や不妊治療向けアプリについては、不妊治療の保険適用と関係性が低い市場ということもあり、市場はやや縮小傾向にあります。
今後の市場成長要因としては、地方自治体などの補助金増加や、ART治療件数の増加が挙げられ、2030年には400億円超えの市場規模に達することが予測されます。
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調査概要
調査方法:
専門調査員による直接ヒアリング調査及びインターネット等を用いた情報収集
調査対象:
・医師調査編:クリニック5件、大学病院4件
調査項目:
Ⅰ. 総括・集計分析編
Ⅱ. 不妊治療関連市場編
Ⅲ. ART周辺市場編
Ⅳ. 医師調査編
詳細:
Ⅰ.総括・集計分析編
1.Executive Summary
2.不妊治療・ART患者数
3.調査対象品目別市場規模推移と将来展望
4.特定不妊治療費用の助成動向と地方自治体独自の不妊治療
助成金支給状況
Ⅱ.不妊治療関連市場編
1.不妊治療剤
2.検査薬(排卵日検査薬/妊娠検査薬)
3.不妊治療向けアプリ
4.診断検査(着床前診断検査/出生前診断検査)
Ⅲ.ART周辺市場編
1.試薬類(胚培養用培地/胚培養用オイル/精子洗浄用試薬/凍結保存液)
2.不妊治療向けシャーレ(体外受精・顕微授精用シャーレ/細胞培養用シャーレ/タイムラプス用シャーレ)
3.タイムラプスインキュベータ
4.凍結保存用デバイス
5.採卵針
6.カテーテル(胚移植用/人工授精用)
Ⅳ.医師調査編
1.不妊治療の内容について
2.不妊治療の月間患者数と増減について
3.患者一人当たりの平均治療費用と増減について
4.不妊治療患者の年齢割合について
5.来院患者のエリア特性について
6.不妊治療に於ける保険診療と自由診療の患者割合について
7.医療機関に於ける不妊治療の宣伝方法について
8.保険適用への変更に伴う治療の変化について
9.院内で使用しているシステムについて
10.胚凍結の情報管理方法について
11.胚の品質のAI判別の必要性に関する見解について
12.精子選別方法について
調査期間:
2024年2月~2024年5月
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お問い合わせ
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https://store.seedplanning.co.jp/item/11860.html
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【株式会社シード・プランニング】広報宣伝部
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