LINEヤフー株式会社(以下、LINEヤフー)では、同社が保有する650万人以上の国内最大級のアクティブな調査パネルを基盤とした、スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」を運営しています。
「LINEリサーチ」では、私たちの行動を決める1つの要因になっている、「みんなが使っている」という世の中の空気感を頼りに、今と近未来の流行を予想する企画を複数回にわたって実施しています。
第三十一弾では、全国の18〜59歳の男女を対象に、購入する商品バーコードの読み取りから支払いまで、すべて自分自身で行う無人レジのシステムが、どのくらい普及しているのかや、この先の流行予想について調査しましたので、その結果をお知らせします。
※調査結果の詳細は「LINEリサーチ」の調査メディア「リサーチノート」でご覧いただけます。
https://lin.ee/klH9aVE/bvbv/pr
※本リリース内のグラフ画像につきましては、「プレスリリース素材ダウンロード」より、ご確認ください。
■「セルフレジ(無人レジ)」の現状と認知度
「セルフレジ(無人レジ)」は、商品のバーコード読み取りから精算までをセルフで行う無人のレジシステムです。レジの混雑緩和や時間短縮、人手不足の解消が期待されており、スーパーやコンビニ、アパレルショップなどで導入が進んでいます。
「セルフレジ(無人レジ)」の現状について調査したところ、主な結果は以下でした。
-
「セルフレジ(無人レジ)」の認知率は全体で99%
-
「知っているし、利用している」という現在利用率は全体で91%
-
「知っているし、以前利用していたが、いまは利用していない」を含めた利用経験率は全体で94%
-
前回調査(※)から、認知はほぼ変動なし。現在利用率は12ポイント(前回調査78%→今回調査91%)、利用経験率は9ポイントとそれぞれ増加
※2022年2月度調査:
https://lineresearch-platform.blog.jp/archives/39841984.html
「セルフレジ(無人レジ)」の認知率は、全体で99%でした。男女別で比較すると、男性が98%、女性が99%とほぼ同率です。年代別でもほぼ同率となり、差はみられませんでした。
「知っているし、利用している」という現在利用率は全体で91%、「知っているし、以前利用していたが、いまは利用していない」を含めた利用経験率は全体で94%となっています。現在利用率、利用経験率どちらも、男性と比べて女性がやや高くなっていました。
30~50代男性の現在利用率は、前回調査では72%でしたが、今回は88%と大幅に増加しています。
■どのくらいの人が利用していそう?~現在の流行体感~
次に、「セルフレジ(無人レジ)」を利用している人が、現在身の回りにどれくらいいると思うかを想像して答えてもらいました。グラフにある流行体感スコアは、100人中どのくらいの人が利用していそうかをスコアとして算出した数値です。
その結果「セルフレジ(無人レジ)」の流行体感スコアは全体で「57.8」で、およそ2人に1人が利用しているイメージを持たれていることがわかります。
年代別にみると、男女ともに30~50代よりも10~20代のほうが高めのスコアとなっています。
前回調査と比べると、流行体感スコアは前回の44.7から、今回は57.8で大幅に増加。また、すべての層で10ポイント以上の増加がみられ、女性のほうがより増加傾向にありました。
■1年後はどうなるか~近未来の流行予想~
次に、「1年後、自分のまわりでどのくらいの人が利用していると思うか」を想像して答えてもらいました。
グラフにある流行予想スコアは、100人中どのくらいの人が1年後に利用していそうかを算出した数値です。
「セルフレジ(無人レジ)」の流行予想スコアは全体で「70.6」で、およそ1.4人に1人が1年後に利用していそうというイメージを持たれていることがわかりました。現在の流行体感から比較すると、1年後には今の1.2倍浸透しているというイメージになります。
男女別にみると、女性のほうが男性に比べてスコアがやや高くなっており、最も高いのは10~20代女性で「76.1」でした。年代別では、男女ともに30~50代に比べて10~20代のスコアがやや高くなっています。
また、流行予想スコアを前回調査と比べると、前回の64.0から、今回は70.6と6.6ポイント増加し、 すべての層でも増加がみられました。
「セルフレジ(無人レジ)」を半数くらいの人が利用していそう/ほぼ誰も利用しないであろう、それぞれの意見をご紹介します。
<流行予想として「半数くらいの人が利用していそう」と思う人の意見>
-
「セルフレジのほうがすいていることが多いから」(男性/19歳)
-
「レジをしながら袋詰めができる点や、人に見られたくない商品を気軽に購入できる点」(女性/25歳)
-
「購入点数が少ない場合、スムーズだから」(男性/33歳)
-
「有人のレジが少なくなるだろうから、使わざるを得ないと思う」(女性/43歳)
-
「人手不足が深刻化しており、普及が加速すると思うから」(男性/54歳)
また、流行予想として「ほぼ誰も利用しないであろう」と思う人の意見としては、「手間だから」「店員さんにしてもらったほうが楽」「田舎だから普及していない」などがあがっていました。
■自分は利用してみたいか?~今後の利用意向~
次に、今後の利用の意向について回答してもらったところ、利用意向がある人の割合(「ぜひ利用してみたいと思う」「機会があれば利用してみたいと思う」の合計)は全体で84%となりました。
男女別にみると、女性のほうが男性よりも高い割合です。年代別では、男女ともに10~20代のほうが30~50代よりも利用意向がある人の割合が高く、特に10~20代女性では9割超となっています。10~20代は、流行体感スコア・流行予想スコアのどちらも30~50代と比べて高めでした。
前回調査と比べると、すべての層で利用意向の増加傾向がみられ、特に女性では、「ぜひ利用してみたい」の割合が10ポイント以上増加しました。
一方、利用意向がない人の割合(「あまり利用してみたいと思わない」「まったく利用してみたいと思わない」の合計)は、全体で5%でした。
「セルフレジ(無人レジ)」の利用意向がある人/ない人、それぞれの意見をご紹介します。
<「利用意向あり」の人の意見>
-
「有人レジが混んでいるときにスムーズに会計ができるから」(女性/18歳)
-
「店員さんの負担の軽減にもなるし、スムーズに買い物ができることに気に入っているから」(男性/24歳)
-
「話さなくていいので楽。セルフレジがすいていることが多い」(男性/26歳)
-
「買った物を見られないでいいし、焦らないから」(女性/45歳)
-
「買った品の量による。少なければセルフレジを使用している」(男性/50歳)
<「利用意向なし」の人の意見>
-
「使うたびに会計のし忘れをしないか心配になるから」(男性/18歳)
-
「やはりめんどう。何も考えずにいたい」(男性/20歳)
-
「子どもと一緒に買い物に行ったり、買い物の量が多いとセルフレジは時間がかかるので、有人レジにお願いしたいから」(女性/34歳)
-
「利用することもあるが、結局店員にお願いしたほうが早く、正確な会計になることが多いから」(男性/36歳)
-
「スキャンしたつもりで、できていないことがまれにあるので、わざとやったと思われたくないから」(女性/50歳)
■「セルフレジ(無人レジ)」は今より1.2倍伸びる!?
ここまでの主な数値をまとめてみました。2024年6月4日時点、「セルフレジ(無人レジ)」の認知率は99%、現在利用率は91%でした。
流行体感としては、“およそ2人に1人が利用している”イメージを持たれているようです。そして、今から1年後には、現在の1.2倍にあたる“1.4人に1人が利用していそう”というイメージを持たれています。
年代別にみると、利用意向は10~20代女性で最も高く、9割超の利用意向があります。また、流行体感スコアと、1年後の流行予想スコアでは、男性よりも女性のほうが高く、どちらも10~20代女性で最も高くなりました。
2022年の前回調査と比較すると、認知率は前回からほぼ変わらず、現在利用率は12ポイント、利用経験率は9ポイントの増加となりました。全体の流行体感スコアでは、前回の44.7から今回は57.8と13.1ポイントアップ。流行予想スコアでは、前回の64.0から今回は70.6と6.6ポイントアップしました。また、利用意向では前回から4ポイントの増加がみられました。
自分自身でレジ作業をすべて完結できる「セルフレジ(無人レジ)」は、全体で99%の高い認知率です。「スムーズに会計ができる」「人手不足の解消になる」「購入したものを見られない」などの意見が多くみられる一方で、「会計のし忘れやミスがこわい」「時間がかかってしまう」といった声もありました。
【調査について】
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の18~59歳男女
実施時期:2024年6月4日~2024年6月6日
有効回収数:2107サンプル
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります
【「LINEリサーチ」について】
「LINEリサーチ」は、企業における事業開発・マーケティング活動の最大化を目的にした、スマートフォン時代のリサーチプラットフォームです。650万人以上のアクティブモニターのうち10〜29歳が50%を占め※、学生や若年向けの出現率の低い調査も実施可能です。また、従来型の調査パネルと異なり、リサーチ興味度の薄い層にもコンタクトが可能なため、より一般的な意見を収集できます。LINEのプッシュ通知で配信するため、ユーザーがリアルタイムで回答しやすいだけでなく、スマートフォン上で回答しやすい画面設計を行っていることで、効果的に調査を実施することが可能です。
※2024年3月時点
「LINEリサーチ」公式サイト:
https://www.lycbiz.com/jp/service/line-research/
「LINEリサーチ」では、過去に実施した調査結果の無料レポートを提供しています。ご希望の方は以下URLをご覧ください。
調査レポート・資料請求フォーム:
https://biz.line-research.line.me/pr_dl