本プロジェクトでは、東洋ステンレス研磨工業の特注仕様「ミステリアスミラー®リップルス」が用いられ、通路壁面に三種類のパネルが施されました。これらのパネルは、テクスチャーの変化とともに光の反射が異なり、見る角度によって異なる印象を与えることで、通路を進む度に新たな発見と感動を提供します。特に、光が巧みに計算された角度で反射し、床面タイルに美しく散りばめられた光が投影される様は、訪れる者を非日常的な世界へ誘います。
開発過程では、初期デザインから光の反射試験、ミニモックアップの作成に至るまで、光と影の挙動を詳細に検証。この徹底した検証により、通路全体が動的でインタラクティブなアート作品としての資質を備えることに成功しました。
「第2名古屋三交ビル」は、その環境負荷の軽減と先進のオフィス空間を追求する一方で、地域コミュニティとの結びつきも考慮し、災害時の公共支援の役割も担います。このような多面的な機能を持つビルに、美しくも機能的な「ミステリアスミラー®リップルス」の採用は、まさに時代のニーズに応える形となりました。
このプロジェクトは、単なる建築物に留まらず、訪れるすべての人々にインスピレーションと安らぎを提供し、名古屋市の未来を象徴するランドマークとしての役割を担っています。私たちは、この採用事例を通じて、先進技術と芸術が融合した空間デザインの新たな可能性を世に問いかけます。
物件名:第2名古屋三交ビル
デザイン・施工:株式会社竹中工務店 様
パネル施工:株式会社マツナガ 様
採用箇所:公共エントランスとオフィスフロアへの連絡通路壁面
採用パネル:ミステリアスミラー® Ripples 特注仕様(3種)
パネル構造:カットパネル2層コンポジット