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本市は、市民に日常生活に欠かすことのできないライフラインの下水道に関心を持ってもらえるよう、これまで職員による出前講座やYouTubeを活用した動画配信などで、広報活動を実施。今回、下水道との接点が少ない幼児に興味を持ってもらい、ひいては保護者にも関心を高めてもらうため、5・6歳児を対象にした出前講座を初めて開催しました。小学校学習指導要領では「下水道」の学習対象者を小学校4年生と定められていて、小学校入学前の幼児に対して下水道を知ってもらうための機会を提供することは全国的にも珍しい取り組みです。一方で、これまでの市の分析では、子育て世代が下水道に興味・関心を持つ機会が少ないことから、子どもたちに学んでもらうことで、家庭に戻ってから家族みんなで下水道について話をしてもらえるよう、紙芝居やクイズを用いて理解しやすく工夫した講座を実施することになりました。当日、職員が下水処理の仕組みやマンホールの役割などについて簡単な説明を行った後、スクリーンに映写するデジタル紙芝居を上映。2人の幼児がなくしてしまった光る石を見つけるために、マンホール博士とともに下水道を大冒険する内容の紙芝居で、職員が民間のデザイン会社からキャラクターデザインやレコーディングなどの協力を得て制作したものです。上映後には、市職員から「下水道を点検するための入り口は何か」や「下水道に流してはいけないものは何か」など簡単なクイズを出題。出前講座を受けた幼児たちは、「紙芝居がとても楽しかった」や「マンホールを街で見たことがあるよ」などと反応しながら、デジタル紙芝居やクイズを楽しんでいました。