●現代社会を支えるテクノロジー
私たちの日常生活は「テクノロジー」であふれています。
最近では生成系AI(人工知能)が多くの人に利用されるようになり、理系だけではなく文系人間も、テクノロジーをより身近に感じる時代になりました。
●未来はさらに、テクノロジーが複雑化する
便利なサービスや製品を日々使っているものの、それを実現するテクノロジーのことは、実はよく知らないってことはありませんか。
自分は開発者ではないから、わからなくても大丈夫だと思っていませんか。
いま現在は、たぶんそれでも大丈夫。
でも今後、テクノロジーはさらに複雑化し、難化していくと予想されます。使うことも、使いこなすことも、苦労する未来がやってきます。
●未知のことを自分で理解する思考法
文系だから、わからない……。
教わってないから、わからない……。
調べてみたけど、わからない……。
わからないことが積み重なれば、自分で判断できることが減っていき、誰かが決めたレールに知らないうちに乗ってしまうこともあるでしょう。でも、「テクノロジー脳」があれば、変わります。それは日常的にやっておきたいアタマの体操であり、未知のテクノロジーを自力で理解できる思考法です。
自分で理解できるようになると、人生の幅が広がり、さまざまな選択肢を得て、果敢にチャレンジできる力が身につきます。
テクノロジー脳を実装して、予測できない未来へ漕ぎ出しましょう!
<目次>
はじめに
・テクノロジー脳をつくろう
・格差社会はますます深刻になっていく
・未来にはない職業
・「テク脳」とは「シン・理系的思考整理術」である
CHAPTER 1:「知らない」とはどういうことか
1「知らない」に出くわすとき、人は誰にも癖がある?!
2「知らない」を取りこぼさない
3「知らない」に出くわしたときの心理は3つ
4「知らない」にも3種類ある
5 知らぬが仏は人間関係に限定を
CHAPTER 2:「知る」ときには心構えも必要
1「知らない」が「知る」に変わるメリット
2「知らない」を「知る」ために意識すること
・タイミングに注意して「知らない」を取りこぼすな
・スルーするな、立ち止まれ!
・「知らない」と自認する小さな勇気
3 新しいことは、まずは受け入れる
・補助ツールを見つけて使い倒す
CHAPTER 3:「知る」ための行動10箇条
1 メモ魔になる
2 メモの手法を確立する
3 メモ代わりのグーグルレンズはこんなに便利!
4 調べるときは、とにかくネット検索!
・ネット検索の基本
・ネットの検索結果は2つか3つに絞って比較する
・ネット検索はいつやるの?
・ネット検索にはワナもある
5 語学を怖がると損をする
6「知らない」ことリストをつくる
7 さらに知らないことが出てきたらやっぱり繰り返す!
8 感想は「自分の言葉」を使う
・感想を言う効能
9 数や量をこなそう
10 調べるツールは常に1つじゃない
・方法には固執しない
・実際に体験する
CHAPTER 4:「知らない」ことをどうやって理解するか
1 理解する方法11箇条
・方法① シンプルに表現する効果
・方法② 言い換えた文章を読んでみる
・方法③ これまでに得た情報を総動員する
・方法④ 批判的にものを見る
・方法⑤ 似たもので比較・連想し、解像度を上げる
・方法⑥ 想像力(ときに妄想力)を働かせる
・方法⑦ 人に教えてもらう
・方法⑧ 自分が人に教えてみる
・方法⑨ 暗記してしまう
・方法⑩ 数値は無視して傾向だけつかむ
・方法⑪ 生成系AIを活用する
2「理解できない」ときにやるべきこと
・方法① どこまで理解できたかを自覚する
・方法② 子ども向け、初心者向けの書籍を見る
・方法③ 模型やおもちゃを買って作ってみる
・方法④ どうしても理解できないときは、放置でいい
CHAPTER 5:本当にわかったのかは常に疑う
1 本当に理解できたのか? 思い違いや矛盾点を探す
・コツ① テクノロジーの情報に日々触れよう
・コツ② さっと流さず、じっくりと確認しよう
・コツ③ 表、図解、画像、動画を活用しよう
・コツ④ 音声で聞いてみよう
・コツ⑤ 3Wを意識して理解を深めよう
・コツ⑥ 経緯や由来を探ろう
・コツ⑦ 人と会話しよう
・コツ⑧ 事実と解釈を分類しよう
・コツ⑨ 同格関係、因果関係、対比関係、比喩表現に注目しよう
・コツ⑩ 専門施設へ行ってみよう
CHAPTER 6:「知る」ための構造化のススメ
1「構造化」というエクストラサクセス
2 構造化できれば、理解はどんどん進む
3 構造化の訓練にはプレスリリースが最適!
・プレスリリースを読む習慣をつけよう
・やめるリスクを避けるために
・プレスリリースの見つけ方
・タイトルに注目する
・プレスリリースの文章構造
・読む目的に合わせて見る場所を変える
4 構造化ができれば、わかりやすい資料が作れる
CHAPTER 7:テクノロジー脳の計り知れないメリット
1 テクノロジーを知ることができるようになる
2 論理的思考ができるようになる
3 網羅すべき範囲がわかるようになる
4 新しい知識や情報が「かけ算」的に増えていく
5 視野が広がり、視点が定まり、視座が高くなる
6「なぜ」という思考への変化
7 自信がつき、信頼を生む
8 アイデアを生み出せるようになる
9 未来を予想できるようになる
10 未来を生き抜くことができる
11 自分の「型」を作ることができる
12 メンタルが強くなり、挫折にも強くなる
13 テクノロジー利用でコミュニケーションをはかる
14 ツールリテラシーを向上させて、世界中にアクセスする
15 作業が省力化できる
おわりに
<商品情報>
【タイトル】テクノロジー脳のつくりかた
【価格】1,760円(税込)
【サイズ】四六判、232ページ
【ISBNコード】978-4-7574-4076-0
【著者】齊田 興哉(さいだ・ともや)
【著者プロフィール】
東北大学大学院工学研究科量子エネルギー工学専攻博士課程修了、工学博士。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)に就職。当時、日本最先端の技術と性能を持つ人工衛星の開発プロジェクトチームへ配属され、人工衛星の設計フェーズ、打ち上げ、運用までを2機経験した。その後、日本総合研究所へ入社。宇宙ビジネスのコンサルティングに従事し、政府事業や民間企業を支援したのち独立。NHK、TBSテレビ「ひるおび」、ABEMA Prime、毎日放送「せやねん!」、関西テレビ「LIVE ネクスト!」などのテレビ番組に宇宙ビジネスの専門家として出演。著書に『最新宇宙ビジネスの動向とカラクリがよ〜くわかる本』(秀和システム)、『ビジネスモデルの未来予報図51』(CCCメディアハウス)、『そろそろタイムマシンで未来へ行けますか?』(飛鳥新社)などがある。