日本の伝統発酵技術を用いて社会課題解決を目指す株式会社オリゼ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:小泉泰英)は、この度エクイティファイナンスおよびデットファイナンスによる総額4.7億円の資金調達を実施しました。
今回調達した資金をもとに、砂糖を代替する米麹由来の「オリゼ甘味料」を使った発酵食品ブランド「フードコスメORYZAE」の国内事業投資を加速させるほか、グローバル展開を見据えた米国市場への進出を図ります。
■資金調達の背景と目的
株式会社オリゼは、日本の伝統発酵技術によって社会課題を解決し、サステナブルな社会の実現を目指すスタートアップ企業です。2020年より、「オリゼ甘味料」を用いた発酵食品ブランド「フードコスメORYZAE」を展開し、伝統的な発酵技術と現代のライフスタイルを融合させ、おいしさと健康を両立する“食べるコスメ”=フードコスメを提唱しています。
主力商品である砂糖・添加物不使用の「ORYZAE GRANOLA」は、販売開始より2年で100万食を突破し、楽天のグラノーラランキング1位を獲得(※1)したほか、実店舗では有名百貨店や商業施設、アパレルストア、ライフスタイルショップ、カフェなど全国50以上の店舗で取り扱いいただいています。
2023年1月に行った2億円の資金調達(※2)を経て、2024年3月に栃木県日光市に米麹製造工場を操業、同年4月より宇都宮大学との米麹由来甘味料の共同研究を開始しました。また今秋9月には東京中目黒に初の直営店舗「ORYZAE SHOP TOKYO」のオープンを予定しています。
この度の資金調達により、こうした国内事業への投資を加速し、発酵食品ブランド「フードコスメORYZAE」の拡大を図るほか、日本の伝統発酵技術のグローバル展開を見据えた米国市場への進出に取り組んで参ります。米国市場の進出に向けては、2024年6月に米国でグルテンフリーたまり醤油の製造・販売を行うSAN-J International Inc.と業務提携に関する基本合意を締結し、同社との共同開発商品によって、92億米ドル規模といわれる米国の全発酵食品小売市場(2020年 SPINS POSデータ分析)へ挑戦します。
■米麹由来の発酵甘味料「オリゼ甘味料」について
【「オリゼ甘味料」の持つ価値 】
・栄養面
「オリゼ甘味料」は、世界最古のフードテック技術”発酵”によって作られます。また、2024年1月からは宇都宮大学との共同研究を開始し、米麹由来代替甘味料(オリゼ甘味料)が腸内細菌叢に与える影響および健康効果について調査を進めています。
・おいしさ
「オリゼ甘味料」の原料は米と麹のみで、自然な甘さとコクのある旨味が特徴です。
当社が展開する発酵食品ブランド「フードコスメORYZAE」では、日常的に手軽に取り入れられる観点からグラノーラを主力商品として展開していますが、甘酒やシロップ、ジャムといったラインナップも増やし、砂糖不使用でも満足なおいしさを叶える商品を拡充しています。
・サステナブル
「オリゼ甘味料」は、古米をアップサイクルして作ることもでき、環境負荷をかけないサステナブルな甘味料という側面も合わせ持ちます。花王株式会社をはじめとした複数企業と提携し、食品廃棄物や販売規格外品を「発酵アップサイクル」する取り組みも行っています。
【「オリゼ甘味料」の可能性 】
甘味料市場は世界中で成熟した市場であり、特に欧米では健康志向の高まりから砂糖代替甘味料の市場が日本に先行して成長しています。Fortune Business Insightsが2022年に発表した市場調査報告書(※3)では、世界の砂糖代替甘味料の市場規模は2022年の79億1000万ドルから2029年までに128億6000万ドルへ成長すると予測されています。
また、日本貿易振興機構(ジェトロ)が2023年3月に発表したレポート(※4)では、米国における発酵食品の小売り売上高は2018年から2020年にかけて約20%成長しており、発酵×砂糖代替甘味料である「オリゼ甘味料」は、米国市場でも受け入れられる可能性があると考えています。
■今回の資金調達概要
・調達金額:計4.7億円
・調達方法:エクイティファイナンス、デットファイナンス
・引受先(敬称略・順不同) :
MSIVC2023V 投資事業有限責任組合
ナント CVC3 号あけぼの投資事業有限責任組合
Wing2号成長支援投資事業有限責任組合
CA Startups Internet Fund 3号投資事業有限責任組合
epiST Ventures 1号投資事業有限責任組合
しんきん-やらまいか投資事業有限責任組合
とちぎ地域活性化2 号投資事業有限責任組合
NCB ベンチャー投資事業有限責任組合
GOLDEN EGG 1号投資事業有限責任組合
奥能登SDGs投資事業有限責任組合
■引受先のコメント(一部)
浜松市に本店を構える地域金融機関である浜松いわた信用金庫がLP出資を行い、信金キャピタル株式会社がGPとして運営を行う「しんきん-やらまいか投資事業有限責任組合(通称、やらまいかファンド)」にて、ご縁をいただき、今回ご出資をさせていただきました。オリゼ社は、独自の技術により開発された「オリゼ甘味料(米麹発酵糖分)」を活用し、開発された麴グラノーラでは、楽天市場における同部門ランキング第一位にも輝いており、安心して食べられる健康に良い甘味料として今後世の中に広がっていくことが期待されます。更に今後はBtoCに限らずBtoBとしても更なる飛躍が期待される企業だと確信しています。信金業界としても事業の成長に少しでも貢献ができるよう励みつつ、同社の飛躍を一引受先としてだけでなく、一消費者として楽しみにしております。
この度、オリゼ社が資金調達を成功裏に完了したことを心より祝福します。弊社は、地元大学から発展したオリゼ社のビジョンと革新性に深い共感を覚え、今回のエクイティファイナンスを通じて支援させていただきました。「オリゼ甘味料(米麹発酵糖分)」が、新たな甘味料として認知され、人々の健康に寄与する可能性を強く確信しています。また、消費者としても、「オリゼ甘味料」の製品に対する熱い支持を続けてまいります。今後とも、オリゼ社と共に新しい挑戦を楽しみながら、持続可能な成長を目指していきたいと思います。
「オリゼ甘味料(米麹発酵糖分)」を通じて、甘味料の過剰摂取によって起きる疾患のリスクを低減する可能性が高く、消費者の健康増進に貢献すると考えています。また、主力製品はグラノーラですが、他の加工食品への展開も可能で、砂糖代替市場として新たなマーケットを切り拓くことが期待されます。これらの理由から、オリゼ様への投資を決定しました。オリゼ様の経営理念である「五方よし」の実現のため、西日本FHグループのリソースを最大限活用し、全力でサポートしてまいります。
「発酵」を通じた新しい価値を世界中の人に届ける、また循環型社会を創るという壮大なビジョンに共感し、この度GOLDEN EGG 1号ファンドより出資させていただくことになりました。小泉社長を筆頭に、顧客に向き合いながらヒット商品を継続的に生み出す組織やカルチャーの強さ、そして新たな甘味料のインフラとして社会実装される可能性に期待しています。我々GOLDEN EGG Venturesはこれからオリゼに伴走しながら成長をご支援してまいります。
株式会社オリゼは米麹由来発酵糖分「オリゼ甘味料」とともに7年目に突入しました。昨年からはD2Cブランド「フードコスメORYZAE」の認知拡大を進めながら、企業さまと協業によるアップサイクル事業や、<地域の食材×オリゼ甘味料>でさらに付加価値を高める商品開発により、本来の食の価値を社会へ還元する取り組みを強化して参りました。
引受先の皆さんにはオリゼ甘味料の価値と当社の取り組みにご賛同いただき、日々多大なるご支援をいただいております。今後も非連続に成長し続ける中で、みなさんと一緒に多くの挑戦ができることを嬉しく感じています。
また今期からは「地球を発酵させる」というビジョンを新たに定め、グローバルに挑戦します。Made in Japanの誇りを持ち、発酵技術を世界へ広める役割を私たちオリゼが担うことで、世界を牽引する発酵カンパニーを目指して参ります。
■株式会社オリゼについて
私たちは、「オリゼ甘味料(米麹発酵糖分)」を通じて、人々の健康増進や社会課題の解決に取り組み、未来の子供たちや地球にとってより良い環境を作る、循環型社会を作り出すことを目指しています。
当社のミッションである「FIVE WIN」は、生活者・生産者・地球環境・伝統文化、企業成長を目指す”五方よし”の実現に向けた価値提供を行っています。発酵技術を駆使して社会課題を解決し、食だけにとどまらないイノベーションを起こしていきます。
※1 楽天グラノーラランキング 2024年7月24日時点
※2 2023年1月の資金調達
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000087241.html
※3
※4
https://www.jetro.go.jp/ext_images/agriportal/platform/us/pf_lag_2303.pdf
■会社概要
会社名 :株式会社オリゼ
代表 :代表取締役 小泉泰英
住所 :東京都目黒区大橋 2丁目6-12 佐藤フラッツ301
企業サイト:
https://www.oryzae.site/
メール :info@oryzae.site
電話番号 :080-9537-6584
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社オリゼ 広報担当
メール:media@oryzae.site