「人的資本(経営)」(※1)が注目されています。一方、日本企業では仕事に熱意を持つ〝エンゲージしている社員〟が世界最低水準となっています(※2)。技術や価値観、事業環境が加速的に変化する社会で、企業が持続的に価値を創出するためには、変化へ機動的に対応するビジネスアジリティが必要です。そして企業のアジリティ獲得には「人的資本経営」が必須です。株式会社エル・ティー・エス(本社:東京都港区、代表取締役社長:樺島 弘明、以下LTS)は、8月から「人的資本の可能性と企業の変革力を最大化」する支援サービスを提供します。
(※1)人的資本経営:設計から開発に時間のかかる製品やサービス、オペレーションによる差別化よりも、より柔軟かつ俊敏に変化を受容できる「人」を「企業の競争優位の源泉」として重視し事業の基盤とする経営手法。
(※2)「2023年版ギャラップ職場の従業員意識調査:日本の職場の現状 リーダーのための5つの洞察」(米ギャラップ社)
■「スローガンで終わってしまう」―人的資本経営の現状
昨今の人的資本経営の施策は、表層的な取組みに留まっているケースが多く見受けられます。人的資本情報の開示義務に備えたものの独自性がなく、没個性になってしまった。あるいは、情報開示や数値の達成、認定マークの取得、単なる資格取得が目的化してしまった…。
こうした「スローガンで終わってしまう」「効果が限定的・見えない」「持続性がない」という課題は、DXで起きていることと本質的に同じです。パッケージ・ソリューション導入ありきとなっているのです。変化の少ない安定的な事業環境では、個々の組織内のカイゼンによって課題を解決してきたため、日本企業の多くで、組織を越えたプロセスを変革する能力やカルチャーが醸成されていません。
■地に足のついたマネジメント転換―LTSの経験と実績
とは言え、顧客ニーズの変化に応じて組織変革し続けることは簡単ではありません。変革を実現する人的資本経営を実効的にするためには、企業が創出したい価値と価値を創出するプロセス、そこから逆算される人財ポートフォリオ・キャリアパスの明確化、そして全体を整合させることが求められます。従来の上意下達、丸投げのマネジメントから、現場主導・経営サポート型のマネジメントへの転換です。
LTSはこれまでも▽「経営・事業・ITの一体運営を見据えた、IT部門の組織能力向上」▽工場の経営・総務・生産を対象としたエンゲージメント向上に資する人財マネジメントの再構築―といった形でユーザー企業と伴走してきました。「価値実現のための適切な課題を設定し、自律的に自らを変革していく」「経営は現場活動を支援する」といったマネジメントスタイルへ転換するため、「Think big, start small」のアプローチで、地に足のついた活動で変革プログラムを策定し実行支援して参ります。
■企業が変革し続けるために―価値創出ストーリーを大切にする
人的資本経営とは、人財の可能性を最大化することです。LTSは人財を企業の資本ではなく、社会資本(公共財)と捉えます。また、投資家向けにP/Lを主軸とするような企業の成長ストーリーではなく、企業が社会への価値を創出のストーリーを大切にします。
なぜなら、企業の価値創出プロセスを基点とし組織を超えた連携を実現、人財要件や配置の定義を明確にすることで、人財エンゲージメントは高まり、自律したキャリアが形成されるからです。企業は個人が自己実現を果たすプラットフォームとして価値創出ストーリーを描き、人財が得られる経験・キャリアを明確にし、成長の機会を提供する場となります。
企業が変革し続けること自体がリーダーを育成する場となり、人財の可能性を最大化するという良い循環が実現します。LTSの支援は、「価値創出プロセス」「人的資本」「マネジメント」の観点で価値創出を阻害するボトルネックを捉え、変革し続けるためのビジネスアジリティ獲得を実現します。
■LTS責任者
島野陽介(執行役員 Business Development & Insights 事業部長)。SIerを経て2015年にLTS入社。人的資本戦略や事業・組織変革サービスを展開し、DXをはじめ戦略・経営・組織・IT・オペレーションなどの変革について、企業の持続的な価値創出に向けた組織能力獲得の観点から企業変革を支援している。共著に『次世代リーダーのための変革実践ガイド』(プレジデント社)
■関連ページ
・サービス<価値創出プロセスを基点とした人的資本戦略・マネジメント転換支援>
https://lt-s.jp/service/articles/15828
・事例<企業価値向上に資するIT部門への転換に向けた組織能力向上支援>
https://lt-s.jp/service/articles/15833
・事例<エンゲージメント向上に資する人財マネジメントの再構築>
https://lt-s.jp/service/articles/15831
・事例<価値・機能起点の組織におけるマネジメント構築支援>
https://lt-s.jp/service/articles/13462
・LTS道場・変革人財の育成支援
https://lt-s.jp/service/articles/13736
・LTSの考える変革の重要テーマ<ミドルアップによる変革>
https://lt-s.jp/service/theme/transformation-middle-up
・CLOVER Light<人的資本経営の実践は変革力の醸成と旧来型マネジメントからの転換が鍵となる①「プロセス基点」はなぜ重要なのか>
・CLOVER Light<変革活動を通して変化に強い組織能力を獲得し、次世代リーダーを育てる(前編)>
■注釈
【株式会社エル・ティー・エスについて】
東京証券取引所 プライム市場(証券コード:6560) URL:
https://lt-s.jp/
株式会社エル・ティー・エスは、デジタル時代のベストパートナーを目指し、お客様の変革実行能力を高めるためのコンサルティングを主軸としたプロフェッショナルサービスと、IT業界の企業や人材をつなぎ新しいビジネス機会を創出するプラットフォーム事業を運営しています。
【本プレスリリースに関するお問い合わせ先】
株式会社エル・ティー・エス 広報担当 E-Mail:info@lt-s.jp