10代のためのクリエーションの学び舎、GAKU。音楽、建築、演劇、食、ファッション、デザイン、アートなど、様々なジャンルのクラスを、クリエイターを講師に迎えて展開しています。
「ものづくりと場づくり」と「『私をつくる教室』をつくる」。この二つのクラスは、プロダクトデザイン、そして建築の観点で、ともに「学び」のあり方を探求してきました。
それらを通して見えてきたのは、10代が求める学びのありようです。学びたい、変化したい、影響を受けたい、心を通わせたい。学びにまつわる気持ちは、時代を越えても普遍であるように思いますが、それを満たし、支える、ものや場のあり方には時代性が宿ります。ぜひ、それらを読み解く機会として、本展示にご関心をお寄せくださいますと幸いです。
開催概要
GAKU合同展示会「10代が考える学びのデザイン」
日時:2024年8月23日(金)~9月5日(木)12:00〜18:00 *日曜休館
会場:Karimoku Commons Tokyo(東京都港区西麻布2丁目22-5)
料金: 無料
展示ツアー
日時:2024年8月24日(土)15:00〜17:00(予定)
会場:Karimoku Commons Tokyo
対象:どなたでも
料金:無料
[主催]GAKU
[共催]カリモク家具株式会社
[協力]伊東建築塾、岩元航大
詳細は
こちら
展示のみどころについて
10代の考える、理想の学びの具現化
「こんなことを、こんな風に、こんな場所で学びたい」と理想を思い描くこと。その思いを、実際に具体的な形にすること。そういったプロセスを経た作品が並びます。それらの姿や形から、10代が考える、学びの理想が浮かび上がります。
講師・岩元航大氏による新作プロダクトも展示
プロダクトデザインのクラス「ものづくりと場づくり」で講師を務めた岩元航大さんが、生徒の皆さんのアイデアからインスピレーションを受けてデザインした新作プロダクトが展示されます。それらは実際にGAKUの教室に置かれて、使われていく予定です。(展示会場では1/3模型を展示します。)
生徒による展示ツアーを開催
会期中の週末、8月24日(土)には作品をつくった生徒がガイドを務める展示ツアーを開催します。作品に込めた「学び」への想いや「デザイン」のこだわりを、10代自らが解説します。
クラスについて
ものづくりと場づくり
テーマは「理想の学びの場のためのプロダクト」。日本で今から150年ほど前に制度化された学校の空間に目を向けてみると、そこで使われるプロダクトや場のあり方は、驚くほどにその当初より姿を変えていません。「考え方」と「もの」に関係性があるとするならば、教室にある「もの」を更新できれば、学びに対する「考え方」を更新できる可能性があるはずです。新たな理想や構想が埋め込まれているプロダクトが持つ、場や社会を変化させる力。それを構想していきました。
開催期間:2023年12月〜2024年4月(全11回)
会場:GAKU(渋谷区宇田川町15-1渋谷PARCO 9階)/スタジオ発光体(八王子市元横山町 2-7-17)
対象:10代(中学生以上)
主宰:GAKU
講師:岩元航大(プロダクトデザイナー)
協力:カリモク家具株式会社
「私をつくる教室」をつくる
テーマは「教室」。教室といえば誰もが思い浮かべる空間があります。そこから自由になったときに、どのようなものが構想できるでしょうか。誰かが用意した空間ではなく、自分自身の学びたいという思いから生まれる空間は、どのようなものでしょうか。それぞれが自分自身の興味を育み、それを誰かに伝え合っていく。「私」の興味が、別の「私」の興味の種へと循環していく。そんな「私をつくる教室」の建築を考えていきました。
開催期間:2023年10月〜2024年3月(全10回)
会場:GAKU(渋谷区宇田川町15-1渋谷PARCO 9階)、伊東建築塾恵比寿スタジオ(渋谷区恵比寿3-32-12)
対象:中高生
主宰:伊東建築塾
講師:廣岡周平(建築家)、佐藤敬(建築家)
特別講師:伊東豊雄(建築家)、百田有希(建築家)
講師プロフィール(順不同)
ものづくりと場づくり
岩元航大
鹿児島県生まれ。2009年神戸芸術工科大学プロダクトデザイン学科入学後、デザインプロジェクト「Design Soil」に在籍し、イタリアのミラノ・サローネやフィンランドのハビターレ等、海外の展示会に多数参加。2016年にスイスのEcole cantonale d’art de Lausanne(ECAL)のMaster in Product Designを卒業後、現在は東京を拠点に精力的に活動を行っている。2021年、東京・八王子市にクリエイター向けシェアオフィス兼シェア工房の”スタジオ発光体”を設立。
「私をつくる教室」をつくる
廣岡周平
1985年生まれ。2008年 関西大学工学部建築学科(江川研究室) 卒業。2010年 横浜国立大学大学院Y-GSA 修了。2011-2015年SUEP、2015-2016年大成建設設計部に勤務。2016年に柿木佑介とPERSIMMON HILLS architectsを設立し、「価値を重ねる」ことをテーマに設計を行う。設計の一方で自邸2軒、実家1軒を自ら施工し、つくることを通して、建築・都市・生活について考えている。
佐藤敬
1987年生まれ。2012年早稲田大学大学院修了(石山修武研究室)。2012-19年石上純也建築設計事務所勤務。2019年Aleksandra KovalevaとKASA / KOVALEVA AND SATO ARCHITECTSを設立。2020-22年横浜国立大学大学院Y-GSAにて設計助手、23年より非常勤講師。2022年より小石川植物祭の総合ディレクターを務める。2022年三重県文化賞「文化新人賞」、U-35 Architects exhibition 2022 伊東賞、 2021年 第17回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展「特別表彰」、2019年 第38回 SDレビュー「鹿島賞」を受賞。
https://www.kovalevasato.com/
伊東豊雄 *特別講師
1941年生まれ。東京大学工学部建築学科卒業。71年アーバンロボット設立。79年伊東豊雄建築設計事務所に改称。主な作品に「せんだいメディアテーク」(宮城)、「みんなの森 ぎふメディアコスモス」(岐阜)、「台中国家歌劇院」(台湾)など。日本建築学会賞、ヴェネチア・ビエンナーレ金獅子賞、プリツカー建築賞など受賞。2011年に私塾「伊東建築塾」を設立。これからのまちや建築を考える場として様々な活動を行っている。また、自身のミュージアムが建つ愛媛県今治市大三島においては、地域の人々とともに継続的なまちづくりの活動に取り組んでいる。
百田有希 *特別講師
1982年生まれ。2006年京都大学工学部建築学科卒業。2008 同大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程修了。2008年- 大西麻貴+百田有希 / o+h 共同主宰。2009-14年伊東豊雄建築設計事務所勤務。2017年- 横浜国立大学非常勤講師。
共催プロフィール
カリモク家具株式会社
創業者である加藤正平が江戸時代から続く材木屋を引き継ぎ、愛知県刈谷市で小さな木工所を始めたことをきっかけに1940年に創業。様々な木製品を生産することで技術を磨き、1960年代に入ると、自社製の木製家具の生産と販売 を開始。高度な機械の技術と職人の技を融合させる「ハイテク&ハイタッチ」という製造コンセプトを掲げて木材生産分野における土台を作りあげ、国産家具メーカーへと成長を遂げる。
協力プロフィール
伊東建築塾
建築家・伊東豊雄が、これからの建築を考えるための新しい教育の場として、2011 年より活動を開始しました。恵比寿にある伊東建築塾のスタジオでは、小学校高学年の児童を対象に、一年を通して建築やまちについて学ぶ「子ども建築塾」を開講しています。中高生を対象にしたワークショップでは、発想力を伸ばすとともに、地域や環境など社会性のあるテーマに取り組んでいます。
GAKU概要
クリエーションの学び舎「GAKU」
10代のためのクリエイティブ教育の場として、国内外で活躍するクリエイターを講師に迎え、音楽、建築、食、ファッション、デザイン、アートなど多種多様なクラスを展開しています。
場所:渋谷 PARCO 9 階(東京都渋谷区宇田川町 15-1)
運営:LOGS inc.(中央区東日本橋2-26-8 MKKビル8階)
お問い合わせ:info@gaku.school