近年、国内におけるキャッシュレス決済は人手不足問題の解消や現金決済のコスト削減、インバウンド客による消費拡大などを背景に普及が進み、身近な支払い手段のひとつとなりました。その一方、地下や郊外などモバイルネットワークの未整備エリアや、多くの人が集まることで通信も集中し、接続が不安定になりがちなイベント会場等において、円滑なキャッシュレス決済ができず利用者が不便に感じてしまう、サービス提供者の機会損失を招いてしまうなどの課題がありました。
B3のsXGPは、Wi-Fiと比べて電波干渉が少ないため、安定したネットワーク接続を可能にするサービスです。このsXGPに、指定エリア内のみで使えるエリアロック機能などFS独自のセキュリティ基準を設けているTapionを接続した結果、問題なく利用できることを確認しました。これにより、ネットワーク未整備エリアや接続が不安定になりがちな状況下でも、sXGPとTapionを組み合わせて利用することで、安定かつ堅牢なセキュリティ要件を満たした環境での決済が可能となり、利用者の利便性向上に貢献します。
想定の利用シーンは、以下の通りです。
・病院などモバイルネットワークの利用に配慮が必要なシーンでの決済
・地下などモバイルネットワークの届かないエリアでの決済
・イベントなど多くの人が集まり接続が不安定になりがちな状況での決済
接続確認における各社の役割および構成イメージは、以下の通りです。
FS:Tapionアプリケーションの提供、決済プラットフォームの提供
B3:sXGPのアクセスポイント(AP)、スマートフォンやeSIMなどの提供
■今後について
FSとB3は、TapionとsXGPの接続が利用者の利便性向上に貢献する次世代新技術として展開することを目指し、今後の商用化に向けて検討してまいります。
■Tapionについて
Tapionは、2021年にタッチ決済を市販のAndroid端末で実現する技術Tap to Phoneを使って開発された国内初の決済ソリューションです。専用決済端末の導入コストを抑えながらキャッシュレスを実現したい事業者やオフィスやご家庭へ訪問し軒先決済を行なう加盟店に展開しています。
■sXGPについて
1.9GHz帯の電波を利用して、免許不要でプライベートネットワークの構築が可能な法人向けのサービスです。大型娯楽施設などスポーツ観戦やイベント等で大勢の人が集まる施設における輻輳対策やPHSの後継サービスとして医療機関・建設業界などで幅広くご利用いただいています。
■フライトソリューションズについて:
https://www.flight.co.jp
フライトソリューションズは、2010年9月に日本で初めてiPhoneでのクレジットカード決済ソリューションを市場投入した電子決済ビジネスのリーディングカンパニーです。2013年に自社決済端末「Incredist(インクレディスト)」シリーズを販売、2021年には国内初となるAndroid端末でタッチ決済を実現する「Tapion(タピオン)」の提供を開始しました。独自技術によるスマートフォンやタブレットによる決済サービスを主軸に、製品の開発・販売・サポート・システムの受託開発等、さまざまな領域でデジタル情報化社会に貢献しています。
■ビー・ビー・バックボーンについて:
https://www.bbbackbone.co.jp/
ビー・ビー・バックボーンは、光ファイバーソリューションとsXGP技術(次世代PHSサービス)を通じて、お客様のネットワーク構築を支える通信事業者です。柔軟な光ファイバー設計と独自のSpectrumにより、広帯域通信を実現する光サービスと、安定した通信でPHSを置き換え、ローカル5Gとも連携可能なsXGPという無線サービス、2つの事業を柱として企業のDXを支援いたします。