1975年、別荘オーナー有志による第1回開催からスタートした「サロンコンサート」。
1988年の八ケ岳高原音楽堂 設立 35 年目のこの夏、サロンコンサート通算1,000回目を
迎えることになりました。
■八ヶ岳高原音楽堂 について
標高1,500m。音楽の透明度も高まります。
高原の山々になじむ美しい六角形。暖かい木のぬくもり。「世界でも通用するような建物を」という
リヒテルの助言が生きた八ヶ岳高原音楽堂。自然と環境に調和した美しい建築物として「’89年毎日
芸術賞」「’89年東京クリエイション大賞環境賞」を受賞しました。音響面では主に室内楽の演奏を
想定し、理論に基づく実験と人の耳による確認を繰り返してついに小ホールとして理想的な残響1.6
秒を得ました。木のホールならではの耳に心地よい柔らかで自然な響き、音楽のすべての魅力をあま
すところなくお届けします。
■八ヶ岳高原音楽堂と「サロンコンサート」
八ヶ岳高原音楽堂の誕生の契機となったのは、1974年八ヶ岳高原ヒュッテの前庭で行われた“八ヶ岳
高原レコードコンサート”でした。“八ヶ岳高原海の口自然郷”、この別荘地にはもともと音楽好きなオ
ーナーが多く、互いに持ち寄った自慢のレコードによる鑑賞会が開かれていました。 翌年には「大自
然の中で生の演奏を」との声が高まり、1975年8月、初めてのサロンコンサートが開かれたのです。
以来、国内のトップアーティストはもとより、海外からもリヒテル、アシュケナージなど、そうそう
たる音楽家がこの地を訪れました。
そして1988年、“八ヶ岳高原音楽堂”が誕生。こけら落しはリヒテル音楽監修の「八ヶ岳高原音楽祭
’88」。彼の監修する音楽祭はフランスの「ツール音楽祭」、モスクワの音楽祭「12月の夕べ」につ
いで、世界で3つめのもの。スメタナ弦楽四重奏団やキース・ジャレット、クロノス・カルテット、
また最も出演回数を重ねる千住真理子さんはじめ国内アーティストも、この音楽堂で見事な演奏を披
露しています。
※ 八ヶ岳高原「サロンコンサート」会場変遷
八ヶ岳高原サロンコンサートは、
1975年8月~79年8月まで(第1回~第5回)は八ヶ岳高原ヒュッテにて、
1980年8月〜88年8月まで(第6回~第35回)は八ヶ岳高原ロッジにて、
1988年9月以降(第36回~)は八ヶ岳高原音楽堂(竣工:1988年9月)で開催されております。
※ 八ケ岳高原「サロンコンサート」ヒストリー
■八ヶ岳高原音楽堂「サロンコンサート」今後の予定
2024年8月から12月にかけ、現在約30公演を計画しております。
この夏、1,000回目公演となるのは「堤 剛・伊藤 恵・荒井里桜『真夏の三重奏』」。クラシック界
の重鎮であり、日本を代表するチェリスト 堤 剛さんと、演奏だけでなく教育家としての顔も持つ
ピアニスト 伊藤 恵さん、今年6月のハチャトゥリアン国際コンクール第3位入賞と活躍が目覚ましい
ヴァイオリニスト 荒井里桜さんによるトリオです。
堤 剛・伊藤 恵・荒井里桜 「真夏の三重奏」
https://www.yatsugatake.co.jp/event/concert/2024/0814/
2024年8月14日(水) 15時開演(14時30分開場)
【出 演】堤 剛(チェロ)、伊藤 恵(ピアノ)、荒井里桜(ヴァイオリン)
【プログラム】
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第4番 変ロ長調「街の歌」作品11
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 作品38
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲 イ短調「偉大な芸術家の思い出に」作品50
秋以降も、八ケ岳高原音楽堂で最多公演を重ねる「千住真理子 ヴァイオリン・リサイタル」や、
初登場「一青窈 プレミアム・アコースティック・ライブ」などを予定し、クラシックからポップス
までと幅広いプログラムを提供いたします。
2024年9月~ 八ヶ岳高原サロンコンサート
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㈱八ヶ岳高原ロッジ 八ヶ岳高原音楽堂
「世界でも通用するような建物を」というスヴァトスラフ・リヒテルと武満徹の助言が生きた八ヶ岳高原音楽堂。日本モダン建築の巨匠・吉村順三の設計により、自然と環境に調和した美しい建築物として「1989年毎日芸術賞」「1989年東京クリエイション大賞環境賞」を受賞いたしました。室内楽の演奏を想定し、小ホールとして理想的な残響1.6秒を実現。㈱八ヶ岳高原ロッジが主催する、宿泊とコンサートをセットにした「八ヶ岳高原サロンコンサート」を年間約80回開催中。