2024年8月7日
一般社団法人日本アドベンチャーツーリズム協議会
日本航空株式会社
株式会社JTB
一般社団法人日本アドベンチャーツーリズム協議会(事務局:東京都品川区、代表理事:大西雅之、以下「JATO」)、日本航空株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長 グループCEO:鳥取三津子、以下「JAL」)、株式会社JTB(本社:東京都品川区、代表取締役 社長執行役員:山北栄二郎、以下「JTB」)は、2023年4月に共同で創設した「アドベンチャーツーリズムアカデミー(以下、「ATA」)」において、アドベンチャーツーリズム推進のための新たな人材育成プログラムを9月から開講します。これにより、地域の魅力を最大限に引き出し、持続可能な観光を実現するリーダーの育成に取り組みます。
プログラム開講の背景と今後の展望
昨今、世界的な自然志向やサステナブル意識の高まりにより、高付加価値な自然文化体験型観光としてのアドべンチャーツーリズム(以下、AT)が注目を集めています。本アカデミーは、日本各地でのAT推進を目的としています。日本は豊かな自然環境と多様な文化資源を有しており、ATの発展に大きな可能性を秘めています。これにより地域経済の活性化や訪日外国人旅行者の増加が期待されます。一方で、認知度の向上、安全管理の強化、地域資源の持続可能な利用、行政組織の横断的な連携といった課題が存在しています。これらの課題に対応するためには、地域資源の適切な保護と活用を支える専門的な知識と法規制の理解を深め、持続可能な地域づくりに貢献できるリーダーシップと技術を備えた人材を育成することが重要です。
本アカデミーはそのようなリーダー人材の学びの場となり、地域コミュニティや行政との協働を促進し、観光立国の推進に貢献することを目指しています。
ATAは、今後も多様なプログラムを提供し、より多くのリーダー人材を育成してまいります。特に、本アカデミー受講者同士のネットワーク形成による全国的な連携促進を図ります。また、受講者がリーダーとなって推進する地域の長期的なサポートを提供し、受講後も様々なテーマの講習を開催することで継続的なレベルアップ支援を行います。さらに、地域ごとにカスタマイズした地域版アカデミーの開催を通じて、各地域の特色を活かした支援を強化していきます。
アカデミーの目的と特徴
ATAは、以下の7つの要件を満たす人材の育成を目指します。
1. 高付加価値な体験・アクティビティのプランニング
2. 地域における安全対策・危機管理力向上
3. 自然環境の保護や地域の発展に向けたサステナビリティ活動
4. 国の機関及び地元行政との連携強化
5. 情報発信、流通促進に向けたコミュニケーション
6. グローバルなツーリズム動向の理解と訪日外国人旅行者への対応
7. 地域内ガイド事業者の連携体制づくり
プログラムの概要
■名称:アドベンチャーツーリズム推進のための
新たな「アドベンチャーツーリズム推進人材育成プログラム」
■目的:地域の多様なステークホルダーと協働し、価値ある体験を創出できる人材を育成すること
これにより、地域の魅力を最大限に引き出し、持続可能な観光を推進するリーダーの輩出
を目指す
■特徴:
1. 各分野の専門家による講座:国内外で実績を持つ専門家からの直接指導
2. いつでもアクセス可能なオンライン講座:場所を選ばず学べる柔軟な学習環境
3. 持続可能な観光地域づくりの学習:理論と実践を組み合わせたカリキュラム
4. 先進地域での実践的フィールドワーク:現場での体験を通じてスキルアップを実現
5. ATの全国ネットワーク形成:受講者同士の繋がりを深め、相互に長期的なキャリアを支援
■開催概要:
(1)国内外で活躍するテーマ毎の専門家から13回の講座(オンライン講座)
「5つのテーマ」に沿って12名の講師から、合計13講座(オンライン)を提供します。
テーマ:AT人材像、国際動向・海外ニーズ、地域のサステナビリティ、
コミュニケーション・マーケティング・ツアープランニング、品質管理・危機管理
オンライン講座全カリキュラム修了後、所定の手続きを終了された方に修了証を発行。
募集定員:1クール20名
(2)オンライン講座受講修了者を対象としたAT先進地域で学ぶフィールド研修(別途要申込)
アドベンチャーツーリズムの先進地域である弟子屈・阿寒湖地域で実施。
地域の自然環境保護と活用について、現地の専門家から講義を受けます。
フィールド研修全カリキュラム修了後、所定の手続きを終了された方に修了証を発行。
日程(予定):2025年2月4日(火)-2月6日(木)
募集定員:10名
*詳細はATAのホームページをご覧ください。
■講師陣:
本アカデミーでは、ATの第一線で活躍する実践者、観光地域づくりを実践する専門家、観光政
策やリスクマネジメントの専門家など、国内外で豊富な経験を持つ講師陣が指導にあたります。
各分野で第一線で活躍するプロフェッショナルが、理論と実践を交えた知識を提供します。
■申し込み方法:
アドベンチャーツーリズムアカデミーのホームページ(下記)に掲載のATAのご案内、受講要
領、受講規約をご一読の上、申込書に記入しメールまたはFAXでお申し込みください。
(下記URLからもお申し込み可能です。)
アドベンチャーツーリズムアカデミーホームページ:
https://academy.atjapan.org/
メールアドレス:academy@atjapan.org
FAX:03-6260-1210
URL:
https://forms.office.com/r/zE5rVuPR43/
・募集期間 2024年8月31日(土)まで
・申込書、参加費用 詳細はATAのホームページをご覧ください。
【一般社団法人日本アドベンチャーツーリズム協議会】 (
https://atjapan.org/
)
(一社)日本アドベンチャーツーリズム協議会(JATO)は、観光関連団体、大学、企業と共に、「アドベンチャーツーリズムの認知向上と普及」、「高付加価値、高品質、高額なAT商品の企画支援、流通支援、人材育成などの体制整備」、「主要市場である欧米を中心としたAT旅行者の日本への誘致の推進」を目的とし設立された社団法人です。
JATOは、AT推進を観光政策のひとつに掲げている中央省庁や観光関連団体、シアトルに拠点を持つ世界的なAT推進団体(ATTA)の日本会員との連携を通じ、「訪日目的の一つに挙げられるような世界水準のATの普及」と「AT推進人材育成を通じた持続可能な観光地域づくり」の支援をしています。
このたび実施する「アドベンチャーツーリズム推進人材育成プログラム」により、多くの地域で「AT推進リーダー人材」が育成されていくよう取り組んでまいります。
【日本航空株式会社】 (
https://www.jal.com/ja/
)
JAL は、昨年度北海道で開催されたアドベンチャーツーリズムワールドサミットにてトップパートナーに就任するなど、ATを日本の観光産業における重要な事業領域と位置付け、商品造成だけでなく「普及活動」「受け入れ環境」など日本におけるAT市場の発展を目指した様々な取り組みを進めています。
この度、日本におけるAT市場の課題でもあるリーダー人材の育成に取り組むことにより、SDGsや地域資産を観光を通じて経済価値に結び付け、さらなる関係人口の拡大に取り組んでまいります。
【株式会社JTB】 (
https://www.jtbcorp.jp/jp/
)
JTBは「交流創造事業」を事業ドメインとし、地域・社会課題に対して、人×場所×交流をデザインすることでその解決に取り組んでいます。地域資源を活用した観光コンテンツの開発により交流人口・関係人口の拡大につなげるとともに、持続可能な地域づくりに貢献してまいります。
昨年度9月に北海道で開催されたアドベンチャーツーリズムワールドサミットにてトップパートナーに就任し、下期には、日本の魅力再発見をテーマとし、観光地の活性化を目的とした『日本の旬アドベンチャーツーリズム」を展開するなど日本におけるAT推進を図るとともに、ATAでのリーダー人材育成を通じ、その土地ならではの新たな価値を創出することで「地域」「旅行者」「社会」にとって三方よしの実現に向けて取り組んでまいります。
以上