東京、日本 – [2024年8月23日] – ブルガリ イル・リストランテ ルカ・ファンティンよりエグゼクティブシェフ ルカ・ファンティンの就任15周年を記念して、特別なディナーコースを発表いたします。この15年間、ルカ・ファンティンは常に、味わいや品質、そして生産者の方々の思いをも大切にしながら、食材の真価を引き出すことに尽力してきました。ルカ・ファンティンと彼のチームが歩んできた軌跡と、食文化におけるイタリアと日本の深い繋がりを反映した15の食材を用いた15皿のコースメニューは、独自の料理哲学を形成したルカ・ファンティンと日本産の優れた食材をたどる旅でもあるのです。
ひと皿目は、自然の恵みを最大限に引き出すことの美しさを表現した日本産ウニの豊かな旨味をトマトのエッセンスで引き立てた「雲丹 トマト」から始まります。次に登場するのは、牡丹海老の自然な甘みをズッキーニとサフランのユニークな風味で調和させた「牡丹海老 ズッキーニ サフラン」です。この料理は、イタリアのクラシックな組み合わせを再解釈した一品です。そして「鮪 ビーツ」の料理では、鮮やかで視覚的にも印象的なお料理です。食材がもつ自然な色彩のパレットが華やかに風味を引き立てます。
「アオリイカ じゃが芋 玉葱 トリュフ」は、日本の卓越した包丁技術を用いて丁寧に調理された繊細な食感のイカと、ヴェネト州 トレヴィーゾ出身のシェフ ファンティンのルーツを反映した料理で、じゃがいものピューレとアオリイカ、土の香りを感じさせるトリュフに玉ねぎのソースが美しく調和しています。続く「帆立と根セロリ」の料理は、日本産の弾力ある帆立の風味はそのままに、イタリア料理に適した柔らかな食感になるよう帆立に手を加え、海の香りを纏ったまま自家製のコンソメスープと季節の野菜を合わせてお出します。
「茄子 キャビア バジル」では、伝統的なパルミジャーナに現代的なツイストを加え、チーズの代わりにキャビアを使い、イタリアのクラシック料理を洗練されたひと皿へと昇華させました。また、「タリオリーニ 松茸」は、イタリアと日本の豊かな食文化を讃え、生の松茸が温かいパスタの上で優しく温められ、その豊潤な香りを十分に楽しめる料理です。
「ラビオリ 南瓜 パルミジャーノ・レッジャーノ」は、焼き南瓜の甘さとパルミジャーノの濃厚さ、そしてマスタードオイルの微かなアクセントがイタリアの秋の温もりを感じさせる一品です。一方、「カルナローリ米のリゾット 鯵 万願寺唐辛子」は、シェフ ファンティンのオリジナルである鰻のリゾットをいよいよ旬を迎える鯵を使い、豊かなミネラル、酸味、甘味がカルナローリ米と複雑に絡み合う逸品に仕上げました。
「鮮魚のペスカトーラ 蟹」は、蟹と魚介類を主役に、トマト、オリーブ、バジルの濃厚なソースで仕上げた料理で、パンを使って最後の一滴までソースを楽しむ “スカルペッタ(Scarpetta)”でこの料理を味わい尽くして頂きます。続いて登場する「鹿児島県産 豚肉 栗」は、高級豚を、その成長を支えた栗と組み合わせることで豊かな風味を生み出す一品です。
「北海道産 鹿 葡萄」は、伝統的なイタリアのシチューを再解釈し、赤ワインと葡萄でじっくりと煮込んだ日本産の鹿肉が深みある味わいを生み出し、日本の卓越した食材への敬意を表現しています。
食事の締めくくりには、3つのデザートコースをご用意致します。日本のミルクの澄んでいながら深い味わいを引き立てる「ミルクのコンポジション」から始まり、シェフ ファンティンの祖母との懐かしい思い出を呼び起こすイチジクの芳香が漂う「ノンナのイチジク」、そして最後にリモンチェッロの繊細な風味を加えた「柑橘」のソルベでこの美食の旅は、心地よい余韻を残します。
この15品のコースメニューは、シェフ ルカ・ファンティンが15年にわたって培ってきた哲学と創造性を表現した旅でもあります。それは、彼の料理へのアプローチを形作った食材、技術、そして創造性を辿り、イタリアと日本の食における卓越性を称えるものです。
このメニューの発表に際し、シェフ ルカ・ファンティンは次のようにコメントしています。
「この15周年を迎えるにあたり、これまでの経験をもとにこのコースを創り上げました。そのひと皿ひと皿には、私がイタリアと日本という二つの豊かな文化の中で育んできた料理哲学と、食材に対する深い敬意が織り込まれています。私にとって、料理とは単なる技術の集積ではなく、食材が持つ背景や物語、そしてそれに対する私の探求心の結晶です。これまでの15年間、日本で出会った素晴らしい食材が、私の料理に新たなインスピレーションをもたらし、進化の礎となりました。
また、この旅路の中で、私を支えてくれたチームの存在を忘れることはできません。彼らの献身と専門知識、そして共に追求する情熱があったからこそ、これらの料理が完成しました。私たちのチームワークは、料理の完成度をさらに高め、イタリアと日本という二つの文化が織り成す美しい調和を表現するための重要な要素です。私の料理と、共に歩んできたチームの努力を通じて、皆様にもイタリアと日本の食材の可能性を感じていただければ幸いです」
15th Anniversary Dinner Course: 30,800円(13%サ別)
ご提供期間:9月3日(水)―9月28日(土)
ブルガリ イル・リストランテ ルカ・ファンティン
17:30-20:00(L.O.) 日・月休み *ディナー営業のみ
ご予約専用ダイヤル:03-6362-1270(受付時間:11:00-17:00)
HPとオンライン予約:https://www.bulgarihotels.com/ja_JP/tokyo-osaka-restaurants/tokyo/il-ristorant
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/bvlgarilucafantintokyo/
エグゼクティブシェフ ルカ・ファンティン プロフィール
2009年より現職であるファンティンは、「この国が持つ独特の料理技術と高い食文化に魅了されてきました」と語ります。そんなファンティンの日本での経験から紡ぎ出される料理は、イタリアのルーツと日本の風土との調和を大切にし、新鮮で季節に合った地元の食材を用いるイタリア料理の原則を守りつつ、日本産の食材と技術を随所に取り入れたユニークな方法でイタリア料理の本来の味わいを実現しています。そんなファンティンの料理は、イタリアと日本のテロワールの対話であり、食材への敬意と四季の変化を感じられます。旬の食材の本質を捉え、それにあった調理方法を丁寧に研究していくことで出来上がるイタリア料理は、味わいの芸術であり、 時間の芸術でもあり、常に進化を続けながらも継承されたイタリア料理と いう遺産に根ざしているものなのです。